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頭を無闇無用に使わない


仙台に来る前の話。今までは人を評価することを常態的にしていたけれど、そんなことをしていたら頭がいつまで経っても痛いままだということに気がついた。
欲しかったのは、人間らしい温かい関係性だと気がついた。
祖母に、「『頑張ってきてね』と言ってもらえるとありがたい」と伝えてみた。してほしいことをそのまま伝えられるのは楽だった。
たとえば、「年だからと年のせいにしたらダメだ」とか、あれが悪いこれが悪いと、得た知識を苛立ちとともに振りかざすよりもよほどよかった。

さて、コンサートのメッセージにて、「過去に囚われずに見通しが良くなります」と聞いて、まさしく、まさしく。それが成りたかったものですと嬉しい気持ちになった。
過去のつらい、寂しい記憶に囚われないで生きられることが今一番欲しかったものだからだ。

第一部で思い出していたのは過去のこと。誰にも助けを求められない。そんな状況で、ただひたすらに頭をうーんうーんと抱えることで何か問題が解決されるような妄想に囚われていった。心の拠り所は漫画だけだったこともあって、妄想はますますひどくなっていった。そんなことを繰り返しているうちに、人が怖くて仕方なくなってこじれていったり、本当は何がしたいのかよくわからなくなってきた。周囲の環境を常にやたら警戒することでいつも疲弊していた。今もなお、寝ずにネットサーフィンや本を見続けていれば何かが解決するような気がして嵌まってしまう。
コンサートを終えて、頭をむやみやたらに活性化させるのはやめようと思った。今までこの頭痛に対する解決は、もっと難しいことを重ねないとダメなんじゃないかと思っていたけれど、案外ちゃんと寝る、むやみにスマホをいじらないといった簡単なことで解決できる気がした。
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ウラジオストクより