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頭の鍛え方


立花隆さんの死去のことがあり、『ぼくらの頭脳の鍛え方』(立花隆、佐藤優共著、文春文庫、2009年)を読んだ。なんと立花さんは蔵書数7,8万冊とか、月50万は本代に使うとか。一方の佐藤さんも、月20万とか。この博覧強記の二人が、社会時評を交え、その見解を主張し、読むべき本をそれぞれ100冊リストいアップしているのだからすごい。形而上学を一切認めない立花さんと、復活を信じる佐藤さんの対話は、サスペンスのような面白さがある。われわれは簡単に「大いなる存在」と口にするが、なにも分かってないことも分かり、不勉強が悔やまれた。しかも、シェリングの言葉を引いて、「天賦の才のない奴は学問をする」資格がないと佐藤さんが言うと、「知識の系統樹が頭に入っていることが大切です。」と立花さんが応じる。圧倒的読んでない本ばかりのリストを眺めながら、ほとんど絶望の意。いまさら、凡才がいくら本読んでも無駄でしかないのではないかとも思いかける。しかし、われわれはどうやら「大いなる存在」の見えるところまできているのだ。「いだき講座」と先生の演奏で。「絶望は希望の意」魯迅に倣って、第三の賢くなる道を歩んでいこうと思う。少しでも本を読み、できるだけ書き、質問し、可能な限り話し合って。

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