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鐘を鳴らす


今日はどうしても、その鐘を鳴らしたかった。生駒山系の縦走路の「鐘のなる丘」の鐘を!

高校山岳部、今年度最後の山行に付き添って、生駒から高安山まで歩いてきた。その十三峠の手前に、その鐘はあるのだ。雲が多いながら陽光もあり、気持ちの良いスポットで、大和盆地が一望できる。ドライブウエイが近くに走っているので、新婚らしいカップルが正装でやって来て、「愛の鐘」を鳴らしたりしている。もちろん、ウクライナ情勢のこともあり、どうしても「平和の鐘」を鳴らしたかった。また、自分のためにも難局を越えるために”魂ふり”をしたかったのだ。意外に大きな、そして美しい音が鳴り響き、希望がかなえられそうに感じた。5時間ほどのよい山歩きだった。

ところで、「鐘のなる丘」より「鐘がなる丘」の方がいいように思った。「の」が主格の格助詞なのだから、どちらも同じではないか、むしろ「鐘のなる丘」の方がやさしい響きで妥当なのでは?というのが、同行した国語の教師の意見だった。しかし、「鐘が鳴る」方が主体的なような気がして、わたしにはいいように思える。古くは「わが国」「わが家」のように、「わたしの国」「わたしの家」と、どちらでも差異なく使えた。(現代文法では「わが」は連体詞)それでも、主格を示す「が」を使った方が、つぎにくる動詞が、強い意味を表わすようではないか。下らぬ文法談義と言われるかもしれないが、主体的動作をもっと前面に出して使うべき時なのではないか、と思うゆえである。いろいろなことに「鐘を鳴らす」べきだ。

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新宿文化センター大ホールにて
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仙台高麗屋にて-2
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青葉神社の宮司様にちょうどいいタイミングでご案内出来ました