迎賓館コンサートをありがとうございました。

光満ちる季節に、連続コンサートを開催して下さいまして、心より、感謝申し上げます。前半のピアノの音は、硬く直球で聴こえ、苦痛で、自分の状態を思い知らされました。この受け入れがたい音に耐えながら、何かに抵抗して聴いていました。前半が終わり、先生からノンペタルのお話がありました。サスティニングペダルで、共鳴音がたっぷりある音を、心地よいと感じていました。しかし、このノンペタルでの、一音一音は、今までと違うところに響きました。後半の演奏は、前半の演奏で体も解れたこともあり、抵抗もできず、ストレートに響き、体の外から中から、振動して伝わってきました。皮膚を覆うアルミコーティングのような殻が溶けていき、コーティングで保たれてきた自分の表面も溶けていきました。固まっていた筋肉も、やわらかくなると、固めて、支えていた軸が、倒れそうになると過りました。すると、体の中を波打つエネルギーが、上昇して、軸が頭まで届き芯が通りました。体内の空間が拡がり、ピアノの音が心地よく響くのでした。体と空間の境がなく、宇宙に浮かぶ体を感じました。ただ、ただ、美しく輝く光の音が響くのです。世界中の人を、この宇宙に連れて行ってあげたい気持が涙となり、溢れてきます。はじめての経験でした。体内に、光、満ちる経験をありがとうございました。