詩を書いて
「自分の人生を大切に、真剣に生きてほしい!」
迎賓館コンサートの時のお話で、先生がそうおっしゃっていたのが、心に響いていて、今日は、二つの詩を書き、授業のノートを作り、塾の宣伝はがきを作り、自分に向かい合い、自分のやりたいことに正対して過ごした。
詩の一つを掲載する。詩とエッセイの間みたいなものだが。
端山歩き
里近くそれほど高くない山を端山という
県境のそれなりに高い山脈に、やがて続くのだが
独立した峰があり、ちょっと登ってみたくなる高みである
年末の冬のある晴れた日、知人に誘われて明神山(274m)に行く
近鉄大阪線の関谷駅から住宅街の中の広い道を少しずつ登っていく
旗尾池からは、二上山の姿が美しく古代の人の思いが伝わるようだ
わたしは、閉塞し、先が見通せない今の時代の抜け口を探している
なんとか国語教師としての生業を活性化し、他者との交流を展開したい
だから、詩の交流会を立ちあげたいと思って、その詩人を訪ねたのだった
ゴルフ場跡からやっと道は山道になり、少し汗ばみながら高みへ歩いていく
その知人は、木の香り、鳥の声、茸に足を止め、愛おしむようなことを言う
わたしは、すっかり山の気分に浸り、道の消失点に向かって歩みを進める
初めて会った人と気ままに語り、かれもまた、問わず語りに自分を語る
明神山の山上は見晴らしがよく、十国が望める由、ただ北向きで寒かった
こんな低い山でも北面と南面の気候の違いに、新しい気づきがあった
回り道をして下っていけば、お互いの心が温かく繋がっているのが分かる
繊細な思いと確かな言葉、なにそれを丁寧に紡いでいけばいいのだ
今度は、二上の向こうの小池山(450m)まで行こうと、約して別れる