言葉

我をなくすことと、美しい言葉を使うことを教えて頂いた存在論のその晩、早速家に帰ると自分の我が出て、我の言葉が一瞬にして自分を崩していくことを経験しました。まるで一人芝居をしているかのようにいっぺんに崩れたのですが、それが自分の言葉から始まったことがあまりにも顕著で愚かな自分に笑ってしまいました。また関係においては我が対立し、互いに思い通りにならないことに不満を抱いていることに気づいてしまうと、可笑しくてやはり笑ってしまいます。良いも悪いもなくあるがままを受け容れあえれば次へと展開していけることも感じつつも、受け容れることができない理由は我の強さであったと気がつきました。

翌日の高麗さんの本音で生きてください講演会では、本音の表現をお聞きしながらまた本音のつくる道をお聞きしながら、自分の内にある気持ちに気づいていきました。幼い頃抱いた疑問。人は何故働くのか。何を喜びに働くのか。長い人生生きた人の最後が何故捨てられるようにして終わっていくのか。街ゆく大人の人を見ながら恐ろしさと悲しさに立ちすくんでいたことが蘇りました。何故生きなければならないのか絶望よりなかった時にいだきに出会え、今があることを考えました。子供たちが希望をもって生きていける未来を考えれば、人が人として最後まで尊厳ある人生を全うできる社会でなければと感じます。悪が淘汰され闇が消えていくように美しいこと、本音を表現し仕事をしていくことを考えた講演会でした。自分の言葉があれば周りに嵌ることはないと感じ拙くも自分の言葉を探し自分の言葉で人と出会うこれからを感じています。