紅葉狩り
先日の徳島剣岳行のときも、貞光川流域のもみじの美しさに目を見張ったが、今日、西宮の越木岩神社まで所要があり出かけ、その道路わきや公園のもみじにも感激した。温暖化のためか「秋」がなくなってしまったと嘆いていたが、やはり自然は、季節は実在していたと妙にうれしくなった。そして、「紅葉」という事実に態度を合わせることで、「実在」をクリアにできるのだ。感傷的に捉えるのでなく、生きていることのメタファーのようにも思え、精一杯生命を輝かせたいという気分が醸し出される。いま全国の紅葉が美しいときだろう。
古来、「紅葉狩り」という言葉があり、何の獲物もないのにとおかしく感じていたが、やはり心身を養う収穫に繋がっていたのだと思う。