KEIKO KOMA Webサロン

空高い三鷹の地


三鷹「高麗恵子心模様作品展」。最終日、4日午後の禅林寺通りは 前々日訪れた時よりも数段肌寒く、会場外でお声掛けしても行き交う人々の表情は固くうつむき加減。先日の のんびり穏やかだった往来の雰囲気とは打って変わり、気候の違いでこんなに人は違うものかと驚きました。ですがウィンドウに掛けられたマーブリング反物は更に鮮やかに光り、ギャラリーに並んだ作品個々の温もりは 日を経る毎に増している様子です。その暖を取りに立寄るように 女性が1人 入ってこられました。その方は 作品をゆっくりご覧になり、いだきしん先生のご紹介のところでじっと足を止められました。伺うと青森・八戸ご出身だと。こちらの話も深く頷きながら聞いてくださり「桜井浜江さんのアトリエに太宰治が恋人と一緒に通っていたと聞き、以前からこのギャラリーに興味を持っていました。そこで青森ご出身の先生のことを伺えるとは」と嬉しそうに語られました。やはりここに惹かれて来る方は、幾人もの魂のご縁でいらっしゃるのだな と感じ、お伝えした高麗様講演会、いだきしん先生コンサートに繋がっていかれたらと心から願います。
いだきしん先生はパリ作品展の時、いらした本人は気付かなくても 会場に入った時と退出した時では何方も変化している、と仰いました。今回のギャラリーでも、展示スペースは小さくても この空間に触れた方には変化が訪れている、と お見送りするお客様のお姿から 先生の御言葉が蘇りました。そして「内面1つの国創りをしようとしているのですね」と仰ったパリのお客様の笑顔も浮かび、海外の作品展にいるような感覚になりました。
夕方の撤収時にも 海外作品展の時の風を感じ、いだきしん先生の音と高麗様作品に出会いたい人、魂が大勢いて世界中で待っている!と心身躍動しました。
高い空、刻々と動く雲に呼応するように変化していく窓辺のマーブリング作品。その美しい残像が今も瞼にあります。三鷹の地での貴重な経験を真にありがとうございました。
岩村ゆかり

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KOMAGESHA
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東京カフェ高麗屋にて
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三鷹市芸術文化センター 風のホールにて