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神話の力とSDGsへの貢献


東北センターの存在論の時から何かと気になっていた饒速日命(ニギハヤヒノミコト)でしたが、意外にもジェンダーで突如ムクムクと体内を騒動し始め、手を挙げることになってしまいました。

キッカケはいだきしん先生がイエス様の磔刑以前にもジェンダーがあったとお話しされた時でした。その瞬間にずっと気になっていたイシスの女神が出てきました。ある時のコンサートメッセージに「イシスの愛」として登場された古代エジプト、ギリシアの女神です。「聖母マリアに受け継がれ、マグダラのマリアが体現した・・」とのメッセージでしたが、最近聖母マリアがイエス様の磔刑の現場に3日間ずっとおられた強さについて話していただき、同じくマグダラのマリアや数人のマリアがおられたとのお話は「ジェンダー」を超えた男女の強い絆や力、愛を感じていました。ジェンダーで言えば同じその頃に男の弟子たちのマグダラのマリアへの嫉妬がジェンダーを作り上げていったことは最近先生から伺えるイエス様と周囲の方々のことからよくわかります。

ところが、「その以前から」と先生が仰ったので、一瞬「??」となりました。質問を通して先生と対話させていただいてわかってきたのはハイデガーが晩年になって「存在」ということばの表現が変わったお話のこと、形而上学が本質を伝えられなくしたという意味でのアリストテレス批判です。哲学を代表とする男が作り上げてきた形而上学こそ今の社会に繋がる様々な理屈から生み出した法律、契約、制度が縛る社会的文化的性差を作ってきたとわかります。

ところが一日前に気になっていた日本神話の謎の存在、饒速日命がひょっこりと出てきました。天照大神との関係性が気になったのですが、西洋と違って日本神話の男女関係や性についての表現はあまりにもおおらかなので、ジェンダーになるのかどうかもよく分かりませんでしたが、とにかく饒速日命が私の中にまたまた浮かびました。

神武天皇に国を譲ったことになっている饒速日命は出雲の国譲りをした大国主命や高天原に姿を見せてすぐに消えていったと言われる天之御中主神と似ていると感じていました。この神々の物語に共通する「惜しげもなく譲る」とか「突然消える」とか「隠れる」とかが争わず平和裡に国を治めようとする男たちを想像させ、話は飛びますがSDGsは日本神話に学ぶことで平和を考える大事な鍵があるのではないかと考えます。

天照大神の天岩戸開きが象徴する女性の在り方についてのお話は太陽神を身体に秘めた女性たちの存在がジェンダーレスやジェンダーフリーによって本来性を取り戻す大きな可能性を秘めていることを学び、SDGsの目標の5番目に明記されている「ジェンダー平等を実現しよう」の基本中の基本を神話から学びとりました。
また日常のジェンダーによる職場や社会の中での生きにくさが女性の身体の変調を起こし結果的には男性と疎外し合いながら身体は影響し合い、とうとう男性専科なるものが登場する世相となっていること、また動物界にもホモセクシャルがあり攻撃性がなくなるとの研究結果のお話も驚きでしたが、男性のジェンダー問題も現代の象徴的な事件といえます。

たまたま自分の中に登場した饒速日命から熊本での様々な試み、出雲、伊勢などの日本の古代を先生とあちこちと飛び歩きながらじわじわと伝ってきたのは、先生の一貫された「世界を変える」答えを出されようとする持続する生き方そのものです。つい最近、SDGsを実際に日常活動で実践されている国連に近い団体の映像制作のお手伝いをする仕事をしたばかりです。SDGsは自分がやってきた事業にも至近距離にありますが、先生と高麗さんがはじめてくださった「いだき」がごく普通にされてきたことが結果的に「SDGs」という言葉になっているとあらためて強く感じます。

そしてかつてハイデガーが「世界内存在」といった人間は、先生のおはたらきによって内面の変化が世界を変え、世界は宇宙へ繋がり、宇宙内存在とし示唆されたと受け止めたメッセージ「宇宙の中の人」を生きる時代にあるとの認識を世界のどこにもない稀有なジェンダー講座で理解しました。いつも尊い経験をありがとうございます。

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