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生命の無限について


1/15の「高句麗伝説」をオンデマンドで視聴していて、「命は死で終わらない」とい言葉が今回は耳に残っていた。そして今日、昨日の「共通テスト・国語」の問題は、桧垣立哉『食べることの哲学』と、藤原辰史『食べるとはどういうことか』とから出題されていたので、食物連鎖の中でしか生きられない生物の宿命とその昇華、死は地球全体の生命活動の一環であるという、哲学と科学的見解に触れて、なにか生命の無限に近づいたように思った。

しかし、どうも次元の違うようなことのようにも思う。トルストイの民話「人は何に依って生のきるのか」の、「人は愛によって生きる」というテーマの方が私の考えていることに、近いようにも思う。また、小川未明の童話「牛女」なんかにも、母親の死後も子への愛が生きていることを歌っている。だから、無意識で羽虫を飲み込んでしまう「よだか」が、「せなかがぞっと」する(宮沢賢治『よだかの星』――上記問題文の中に出てくる)のは、少し幼い思いのようにも感じた。人間、貧しくて食べられなくなって、病気でそうなっても、死んでしまう。でも、「食べる」ことだけで、「命は死で終わらない」をとらえるのは、ちょっと早急すぎるのかも。ただ、わたしは抽象化し得ていないのだ。

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