生きる中心、愛
12月13日は、とても待ち遠しかった三鷹 風のホールでのコンサートでした。
その日は職場での仕事が忙しく、全身砂ぼこりをかぶっているような、感覚が鈍らされているような不快な状態でした。それでも所用で建物の外に出ると、お天気雨が降っていて、ひんやりとした空気が顔にとても気持ち良くて、金色に色づいた銀杏のたくさんの葉から雨粒がキラキラ光りながら滴っていて、その光景に、雨に濡れながらふうっと笑顔が生まれていました。こうした瞬間がとても好きです。生きている確かな実感が湧き上がります。
コンサートでは、最初は人と戦う意識があぶり出されて苦しかったですが、今まで聴いたことの無いような音と響きの只中に投げ込まれて、ただ(先生すごい、すごい!)と感動し、驚くばかりの中で、ジャンプするように生きる次元が変わっていました。
大宇宙にいだかれ、ただただ満ち満ちていく幸せがとても力強く、無限に広がって、誰のことも受け容れていけるやさしく温かい心、ゆるがない心を我が裡に認めました。
ここが生きる中心、愛です。何があっても生きる中心、愛は揺らいだり消えたりすることは無く、どんな時もしっかりとこの身の裡にあるのだと、先生の音は、体をぐっと力強く支え、そう教えてくださいました。
なかなか言葉に出来なくてもそれでも経験したことを書くことは、生きる中心を強くしてくれます。一言、二言、書く間に体の芯から温かくなり、生きるちからが湧いてきます。コンサートの時と同じです。そして、身近な自然に触れる時に胸の奥からわき上がる、生きている確かな実感とも、それは同じちからです!
今年最後の東京でのコンサートは、とても楽しくて幸せに満ち、かけがえのない経験となりました。
本当にありがとうございました。