KEIKO KOMA Webサロン

深い気づき


人間とは、人生とは、と深く考える昨夜の高句麗伝説を聴く会でした。狛江での16日は、笛の音が澄み渡る空間に鳴り響くと同時に、川の上を素早く飛ぶように渡る美しい姿を目の当たりに見、続く深い音色のサクスフォンが更なる展開を導き、一気にのめり込み息つく間もなく魅せられました。こんなに深く息遣いまで感じられるかのような経験は初めてです。高麗さんの深い声が、先生の表す音の世界が一つとなる時、魂が揺さぶられるとはこういうことかと分かる、聴く会でした。

その後の話しの中で、突然思い出した事がありました。
当時、会社で私は皆が忙しさで雰囲気がギスギスとし、疲れきって溜め息をつく姿を見ながら、何かできないものかと考えていました。ふっと、自分が疲れている時にお茶を淹れるように、皆にも淹れたらどうかと思いついたのです。当時の会社で支給される茶葉は、安い粉茶で淹れ方によっては色が濃く出過ぎて、美味しそうとはまるで見えません。それを人数分紙コップに淹れて、お盆に載せて一人一人に声をかけて回りました。びっくりした顔の後は、直ぐに笑顔に変わり「ありがとう」と嬉しそうに手に取って頂いた時、心から嬉しく場が変わりました。その事をアンフィニでの講座の時に先生にお伝えすると、とても喜んで下さりました。淹れる人の心次第でまるで違うお茶になること、同じお茶を淹れて貰うなら、あの人に頼みたいと思ってくれたら最高だと教えて下さいました。高い、安いではないのだと初めて知りました。私は一気に嬉しくなり、最高のお茶を淹れる人になりたいと、翌日から淹れ方を工夫した当時を思い出しました。

たった一杯の玉露からスタートする。そこに込められる様々な言葉にならない気持ちが空間に伝わることを、私は既に何年も前に会社の安い粉茶を通して、先生から学ばせて頂いていたと気づく聴く会です。それは、人間として根底がどうであるかだけだと、はっきりと分かりました。先生から学ぶ深い気づきです。教えて頂くことを当てにするとは、他人任せで生きている証です。教えて頂いたら、その後は更に自分で気づけるように、気づく生き方をするのが人間だと、深く考える時間を頂きました。高句麗伝説を聴く会は、最高の気づきの場であります。ありがとうございます。

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びわ湖ホールにて-3
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盛岡市民文化ホール小ホールにて-2
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仙台高麗屋にて