母
六月十四日、昨日で母が倒れてから一年が過ぎました。虫の知らせで近所の方に頼んで発見された、あの日のことは忘れられません。病院に駆けつけると「怖かった」と一言。突然倒れながらも意識だけははっきりとありつつも体は動かず、一軒家で一人助けを呼び続けた母。私からの携帯電話は鳴れども動くことができなかった時間は恐怖以外なかったと思います。あれから無我夢中で走り続け、今があります。母は生きている。それだけで涙がこみ上げます。今日は母のお誕生日以来の一カ月ぶりに面会に行ってきました。ご近所で母と仲良くして下さった方に、お誘いの電話を掛けると「最近急に足が弱くなって歩けない」と仰りました。母より年上のその方は、いつも元気に歩き自転車にも乗っていられた方でした。母の時もそうでしたが年を重ねるということは、いつかその内にはないということです。悲しいけれど現実を見ました。生きるとはと考える一日です。