KEIKO KOMA Webサロン

春の陽光の中で


六甲の南面、岡本に下りてくると、もうすっかり春の街だった。明るい陽光とおしゃれな街並み、家族連れなど休日を楽しむ人たち、あまりののどかさに、何か申し訳ないような気分になってしまった。この青空の向こうのウクライナの戦争、北朝鮮のミサイル発射、終焉の遠いコロナ禍、この国の行方……。あまりにも隔絶された感覚に戸惑ってしまうのだ。

わたしの方がおかしいのではないか。もっともっと人の心を育てる「国語教育」をしていかなければ、この国はダメになる。カウンセリングでも治療でもない「言葉サロン」を展開して、「言霊の幸はふ」国にしたい、「いま・ここで」の出会いを通して、お互いを高め合うような機会を増やし、豊かな社会を創っていきたい。資力と能力も乏しい高齢者が、そんなことを思いつつ、芦屋から高座谷を詰め、横池から八幡谷に下って、春の気分を味わっていることが、とんでもない間違いを冒しているようにも思ってしまう。

もちろん、すぐに否定できるし、意図を養うことと、感覚を解放することは両立すると思う。パンデミックについても、戦争についても、ますます自分の「存在」を問われているのであって、新しい生き方を模索し続けなければならないのだと思う。(2022.2.27.)

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ウラジオストク展示会場にて
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三鷹市芸術文化センター 風のホールにて
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