日いづる国

去年末から少しずつ大きく変わり始めていることを感じます。ひとつひとつのコンサートが要であることを改めて感じた圧巻の三鷹のコンサートでした。素晴らしい時をありがとうございました。

第一部からは終始水を感じる演奏でした。透き通った柔らかな天からの雫が落ちてくると、柔らかな波紋が拡がるように育まれるエネルギーに満ちてきました。会場に満ちる水がまるで水鏡のようで、心豊かに満ちる水を感じていると、水がまるで海峡のように渦を巻き、ふと古事記のかき混ぜて日本の国土が生まれるくだりを思い出しました。どんどん演奏と共に激しくなるそれは内から放出するエネルギーを生み出し、全方向に放射されていきました。あまりに凄すぎて休憩時間は放心状態になりました。

第二部は、まったく逆で静と動、内と外という感じで、中心を見定める感じでした。真と出会うことは後戻りが出来ない、ある意味では覚悟がいることであることを突き付けられ、どんどん余分なものを削ぎ落とされていく感覚でした。真に出会ったらそれを無視して気づかぬように生きることは今後は許されないのだと言われているように感じました。自分の内側に融合する存在をよりはっきり感じ、神性の顕れる時代の幕開けを予感させる体感でした。

変化激しく、よりはっきり厳しく空間に表れる時代に救済の音をありがとうございました。