KEIKO KOMA Webサロン

新しい春


今日は昨日窯入れをした器が予定よりも早い時間に出せることになり続いて明日2度目の窯入れをする予定を早めて、夜7時から火を入れました。ただいま、真っ盛りです。

ここに掲載させていただきましたが、窯から出てきた器はまるで新しい春が訪れたようでした。心が一気に明るくなり、新しい春の香りがしました。ちょうど、えりかちゃんが夏休みにお泊まりに来た時に創った器を窯に入れましたので、無事に出てきてほしいと祈るように待っていました。美しい花が薫る様な赤い可愛いえりかちゃんが創った器が無事に登場した時には心に花が咲いたように喜び生まれました。花びらのような器は、私の為に創ったのだと先生がおっしゃいました。えりかちゃんから見ると、このようなイメージなのだよ、とお話くださいました。その器は本当に花がひらいているように見えたのです。いつもの癖でうれしいけれど、これは私のではないと勝手に思う程、美しい大輪の花が咲いているような器でした。写真を撮り、えりかちゃんに見てもらおうと愛ちゃんにメールをすると、返信にて、ひとつひとつの器に名前をつけて送ってくれました。先生がおっしゃったように、花がひらいているような美しい香りがする器にこうまさん、と書かれてあり私は驚喜しました。先生がおっしゃっる通りであったとただただうれしくて真に心に花が咲きました。美しい香りと共に喜びが涌き出づるうれしいひと時でした。同時に先生が創られた器は全てが新しい春の香りに満ちています。お茶室に使わせていただこうと、自然と口走りました。初めて新しく完成するお茶室のイメージが見えました。現在、建物は完成していますが、外回りがまだ工事中であることもあり、準備が全く出来ないのです。私は見えれば早いのですが、何も見えない時は動けないのです。今日登場した新しい器を見、初めてお茶室の準備が出来るようになりました。新しい時代の新しい春のイメージです。どこまでも清らかで、澄んだ美しい心で生きる新しい時代の春を迎えた時には、先生が創ってくださった器が最もふさわしいと言う事を器が語っていました。真に清々しく、さわやかで麗しく、どこまでもやさしい美しさに真の美を見ます。見ているだけで、心が浄められ、空間とひとつとなります。

今日は、比叡山の工房にて、先生がお正月の桐箱にメッセージを書いてくださいました。カーテンを開けた窓から雪が降っている光景が見えます。目の前の原野に雪が降る光景は古の時のようです。もっとも静かな空間に身を置かせていただき、この地に御縁があり導かれ、この地にて年の瀬を迎え、新年を迎える人生の不思議なことを想います。先生から生まれるメッセージの一言一言は予想外であり、とても意味深いと感じるメッセージです。一年かかって、もしくは一生かかってその意味がわかる人生を生きるはじまりとなるのでしょうか。それ程に、奥深い所から生まれてくるお言葉であると感じる経験となります。何処から言葉が生まれてくるのかが毎年先生が書かれる場に居合わせ、桐箱を先生が書かれる前に置かせていただく役割をさせていただく時、不思議でなりません。私などは、筆を持つと、瞬時に言葉が見え、書いているのです。先生はじっと考え、生み出されるお言葉の意味はすぐには理解できない言葉であります。不思議な経験をさせていただきます。八坂「高麗」の中庭にある離れに毎年展示させていただき、出会ったお一人お一人がお持ちになります。出会う言葉がお一人お一人と全く違うことも毎年面白いことと感心します。一年を生き切る指針となっていることと考えます。言葉が生まれる場面に居させていただき、言葉の大切さをしみじみ感じる尊い経験となっています。来る新しい年は美しく生きるということが要となるメッセージで一貫されていました。美しく生きることを心に生きる新しい年が訪れます。

夜も更け、雪降る中を近くにある仲間の工房へと行き、草木染めをしました。窯入れは火の熱さですが、草木染めではお湯の熱さで汗だくになります。とても美しく染まり、もの凄いスピードでやりきれ、とても壮快でした。やはり、5回連続でコンサートを経験させていただき、更にスピードが上がっていることを今日も経験でき、とてもうれしいです。これからは無駄なく、更にスピードアップし、たくさんのことができるようにはたらきます。

ロシアからもお便りと写真が届き、ロシアの香りに包まれるだけで、幸せを感じました。今日は、朝まで窯入れとなる予想です。お正月のお餅つきの時に、皆様にお披露目させていただけますことが大変愉しみです。ありがとうございます。

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府中の森芸術劇場 ウィーンホールにて
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京都府立文化芸術会館ホールにて-3
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比叡山にて