KEIKO KOMA Webサロン

愛を奏でる名器


第一部「3.11 満13年」

東日本大震災後、13年間、仙台と盛岡を中心に毎月通い続け、
心痛むことが続きます。
記憶にとどめ、忘れてはいけない歴史的な出来事であったことは
間違いありませんが、単に記憶にとどまらず、心、魂の内に
一瞬たりとも消えることのない人間存在のあり方、生き方を
問われ続ける日々です。
東日本大震災後、今日初めて東北の地、仙台でピアノコンサートを
開催できました。
13年を経て何も変わらないどころか更に深い悲しみ、
人は絶望の中では未来はひらけません。
たとえ一筋の光明でも内なる生命に取り戻すことを願います。

 


第二部「チューニング・未知との遭遇」

チューニングとは、調律するとか調弦するという意味の英語です。
ラジオなどのダイヤルを合わせ同調するという意味にも使います。
今日もピアノの調律を何度もしていただきました。
中々やっかいなことに単にピアノの音がきちっと合っていても
そのままでは弾けません。
調律するピアノと演奏家がきちっとした一体感のある調律を
してもらいます。普段こういう言い方はしないでしょういが、
皆さんは自分の体を何によってチューニングしていますか。
楽器でもチューニングの合っていないものは楽器の役割をしません。
ましてや人の命です。チューニング合ってこその健康な命です。
人と人の関係を例にとっても言葉は愛するという言葉を使っても
命のチューニングの合っていない関係はとても愛とはいえないでしょう。
演奏中ぐらい、頭に色んなことが浮かんでも身体内部に集中して
内面のチューニングに集中してはいかがでしょう。
演奏中どのような思いが浮かんでも、すべて内面のチューニングを
狂わせるのですから。

3月11日に仙台の地にていだきしん先生のコンサートを開催できましたことは真の意味で真の復興がはじまることをコンサートでの経験により身をもってわかりました。感謝よりありません。心よりありがとうございます。コンサート前には仙台高麗屋にて皆で黙祷を捧げました。毎年この日に黙祷を捧げる時、私には砂浜に吹く風の音が聞こえます。胸動き、涙せずにはおれません。

コンサートメッセージ第一部は「3.11。満13年」です。先生のお言葉一つ一つを噛み締めました。「13年を経て、何も変わらないどころか更に深い悲しみ、人は絶望の中では未来はひらけません。たとえ一筋の光明でも内なる生命に取り戻すことを願います」深く受け止め、祈りました。

先生のピアノの音に心底癒やされました。メッセージに書かれてありましたが記憶にとどめ、忘れてはいけないことですが、過去に留まっていては身動きできず、復興の道は作れないことを身にしみ感じました。時間が3.11で止まった多くの人の頭の状態が見えました。先生のピアノの音は光と見え、止まった時間に光があたり、動き始めました。過去の悲しみ、苦しみは光に溶け合い、光と変わっていきます。光となった時、心底癒やされ、身動きできない状態は変わり、動きが生まれました。そして光明が内にともったのです。心底癒やされないと真の光明は見えないことを経験しました。私の後頭部は今日も痺れ、疲労困憊となりました。先生のピアノの音が真に癒やしであることを生命をもって経験しました。こんなに芯から緊張がとれ、力が抜けることはありません。ほぐれきった時、光明が見えたのです。救われた思いでした。

第2部「チューニング。未知との遭遇」では、私の生命を先生にチューニングしていただいていることを体感しました。美しい彼方からの光注がれ、愛を奏でる名器となった生命を感じ、喜び生まれます。愛、悲しみ、哀しみを奏でる名器となった生命は、世界を変えていけると見えました。真の悲しみ、愛を表現できれば、人と生命交流し共感でき、愛の世界が一気に広がる光景が見えました。はるか彼方よりチューニングされ、真の悲しみとは、愛とは。。。を深く問い、考えました。真の悲しみ、愛を表現できる人間となれば、人の役に立て、世界の平和を実現できると見えました。先生の演奏から真の悲しみ、愛を感じ、生命丸ごと共感する生命を感じ、涙しました。「未知との遭遇」の映画では宇宙からチューニングをする場面があるとお聞きしました。私は宇宙の生まれる3段階前の世界からチューニングをしていただき、愛を奏でる名器となった自分の生命の美しいことに感動したのです。コンサートでこのような恵みにあづかり、美しい音が生まれる楽器のようになれるのです。どんなに良い楽器であってもチューニングが愛、真の悲しみを表現できるようになっていなければ、音がでているということで終わってしまうのです。楽器の役割をしませんとの先生のメッセージがよくわかりました。チューニングが良ければ、多くの人と共感できる表現が生まれます。「演奏中ぐらい、頭にいろんなことが浮かんでも身体内部に集中して内面のチューニングに集中してはいかがでしょう。演奏中、どのような思いが浮かんでも、すべて内面のチューニングを狂わせるのです」がずっと心にあり、頭に雑念が浮かぶと、すぐに姿勢を正し、内面を感じることに集中しました。その結果、愛を奏でる名器となったことは喜びです。

これからは真の国創りができる気概に満ちています。高麗屋からコンサートホールに向かう道中、スタッフと国創りをしようと話していました。私の生命は国創りがしたくてたまりません。人間が人間とし生きていける世界を創り続けていきたいです。仙台にて、震災後初めて震災の日に先生のコンサートを開催させていただき、真の慰霊となったと感じ、これからは復興への道を創り、国創りができると感じ、心から感謝の気持があふれます。皆様と集い、共に経験させていただき、ありがとうございます。

明日は結工房で午後1時過ぎから先生が焙煎してくださいます。コンサート後でもあり、どんなコーヒーが誕生するのでしょう。大変楽しみです。ありがとうございます。

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