平和な世界へ

頭は苦しくて闇だらけでした。ああでもないこうでもないと自分の都合と壁ばかりで、リミットだらけの言葉うごめく頭です。頭の限界を頭によって乗り越えようともがいてもどうにもなりませんでした。それが光によって愛によってとけていきました。他のどのような表現をもってもあらわれることのない人間存在の極みあらわれる演奏は感動を超えています。今までの生き方を丸ごと凌駕して自らの光のまま一人一人が輝き生きるとき、平和は本当に成ると、先生の演奏のなかで、はっきりとわかりました。高麗さんのおっしゃる「五女山の夢」の真実を経験しました。三鷹の地での先生のコンサートはある日突然人類史的なテーマがあらわされます。その衝撃と希望につつまれて府中コンサートの日を迎えています。今日のどりーむホールはとても不思議な空間です。ただならない予感です。本日も心よりよろしくお願い申し上げます。堤康晴