希望の芽
昨日から体が まるで冷たい海の中に沈んでいるようで、こわばるような体感にこの地で起きたことを思い起こさせられました。
山田町でのコンサートのことは 折に触れ お話をお聞きしていましたが こうして映像で拝見してみると、間に挟まれる 先生のお話、寄り添いながらの力強い言葉、暑い中 炊き出しに動かれる高麗さんを始めとする方々の姿が輝いていました。
私が初めて地方のコンサートに参加したのも東日本大震災のチャリティコンサートの時からでした。ちょうど 魂をわける愛犬が旅立った時、岩手のどこかで開催されたコンサートで愛犬が 光の玉になって、言葉にするならありがとうというようなとても優しい気持ちを遺して上に上がっていくのがわかりました。見渡すと愛犬だけでなく たくさんの光がとても優しい気持ちを遺して上に上がっていく その光景はあまりに心揺さぶられ 涙が止まらなかったのを覚えています。まるで被災者のように ずっと会場を出てからも涙が止まらず 一緒に行った友人は きっと驚いていたことでしょう。
東北三県 最後の圧巻の盛岡高句麗伝説、アテルイの魂を感じ、蝦夷の魂のダイナミックな、それでいて 透明な輝きに触れ、半端ない 高揚感であったことを追体験しました。仙台でも感じる水色の光、どこまでも 透明な流れに心洗われました。
高麗さんの魂の語りで、初めてと言っていいほど 途中で吸い込まれるような眠気が襲ってきました。昨日 今日とどことなく 蔓延する厭世感に飲み込まれていくようで、全体を覆う厳しさを肌身で感じました。
幾重にも覆われた闇の歴史が清められ 洗い流され、やっと現れ始めた水色の光に 希望の光を感じます。先生と 高麗さんがつくってきてくださった一つ一つの道が 今新しい芽吹き となってこれからの私達にまた東北に生きる方々の永遠に消えない 希望の光となっているのを感じます。希望の芽を育て、美しい花開く時を心に…心よりありがとうございます。