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希望の光


先日、母のリハビリ病院の担当医とスタッフの方たちとの二回目の面談がありました。気になる褥瘡のことをお聞きすると、医師は「お年ですから、若い人みたいにモリモリ食べて、直ぐ回復ってわけにはいかないですよ。焦っても仕方ないですよ」と仰います。何も焦ってるわけではなく、ただ居るだけの副院長の顔を見つめながら、ここを早く出ることだと再認識しました。誰もいなくなると一人のスタッフが、母が自分で歩くことや、リハビリを積極的に行っていると教えてくれました。その方に母が語るには、リハビリが終っても部屋に帰らせてくれないこと、夜の談話室でのレクリエーションの場に強制的に参加させられるが、大半の人は居眠りしているし、辛いと言いました。その後、母はリハビリに連れて行かれました。彼女から今後の3つの課題として、介助、褥瘡の治療、尿管の対応をお聞きしながら、何が必要か話し合いました。その結果「家に帰りたい」母の気持ちを優先的に、家に帰ろうプロジェクトが立ち上がりました。病院でできなくても家だとクリアできてしまう方がいること、仮にできなくも自分が現実を知り、それがリハビリの励みになることもあると、お聞きしながら力が湧き起こってきました。母と関係者で早い内に一度家に帰り、課題点を認識して今後の生活を考える。12月初めに家に帰れることを目指す。その為に担当医や各スタッフに働きかけると仰る彼女との1時間半にわたる打ち合わせに希望の光を見ました。彼女に出会えたことに感謝いたします。その後、母の顔を見てから帰ろうと、談話室に行きました。そこで目にした方たちの表情は、ぞっとするほど生気がなくただ一人車椅子に座っている姿に泣けてきます。母は別の場所で若いスタッフの女性に足のマッサージを受けながら、穏やかな顔で談笑していました。手身近に先程の話を伝えると、「自分の家だから、這ってでも何とかしなきゃ」と言います。そうこなくっちゃ、さすが私の母だと嬉しさが込み上げます。ぼやぼやなんかしてられません。私が希望の光に溢れれば、それが母のちからとなると、この度も実感しました。前に向かっていきます。ありがとうございます。

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