巴里、ラストデイ

パリ・オペラのビストロでの最後の夕食時に いだきしん先生と高麗さんが話された「洗練」についての御話。魂震える数々の御言葉を胸に、26日 朝 タクシーでシャルルドゴール空港に向かいました。とても感じの良いタクシー運転手の方は、ご両親が1976年にラオスからパリへ亡命し その翌年に生まれたと仰るラオス人の方でした。
本日 夕方前に成田空港に着き、昨日そのラオス人がガールフレンドと２人でDiscover Japanにいらして 先生のCDを買われていったと 28日までパリ滞在のスタッフから伺い、今、帰路で嬉し泣きをしています。パリで最後に出会った方と心通じ、高麗さんの作品展にすぐお越しいただけたとは…。次に繋がる未来を感じ、パリから帰途へのお餞別をいただいたような気持ちです。
今回のパリ滞在は、先発隊として初日に先生と高麗さんをお出迎えした時から、溢れる程の学びと発見の連続でした。パリに２ヶ所も別次元の空間が立ち上がり、そこに身を置くだけで人々が変化する様をまざまざと見、日本にいる時とは違う驚きを多々感じ、正にDiscover Japanな体験でした。日頃の修練が足らず 設営と接客とで すぐへとへとになっても、先生の淹れてくださった一杯のコーヒーで元気回復。スカッ！と目の前が急に開けて 何度も助けていただきました。大きな会場 ESPACE CINKOでも、Discover Japanでもエチオピア・コンサートの映像が流れ、その中でコーヒーをいただくと パリにいながら自分は何処にいるのか 判らなくなるような不思議な気分に何度もなり、更に視界は見渡す限りマーブリング尽くし。その空間で働けることは至上の喜びでした。パリ在住の友人が来てくれたことも嬉しく…その他まだまだたくさんの学んだ真実を、追ってまた記します。いだきしん先生、高麗さん、涙と感謝尽くせぬ時。真にありがとうございます。
岩村ゆかり