嬉しい毎日
東日本大震災の日、仙台のコンサートに急遽行くことを決めて、本当によかったです。行くと決めれば仕事の在り方も時間の使い方も、すべて決めた方向になるとこの度も経験いたしました。第一部のメッセージをお聞きしているだけで、涙がこみあげます。先生のピアノの音は、穏やかな日常の生活で人々が普通に暮らす光景が見えます。その幸せが一転して闇となり、一瞬にして飲み込まれた体感に変わりました。何も見えない暗い闇の中は、寒くて寒くて凍えそうに体が冷え切っていきます。あまりにも突然の展開に自分でも驚きました。今日という日が特別な日であると身に沁みる始まりです。その後は、倒れても立ち上がる力、前を向いて歩きだす力をいただきました。きらめく光が一面に見えるのは、海の水面でしょうか。その光と溶け込んだ時、遥か彼方の宇宙から真っ直ぐに注がれる光が、一本の柱となりました。凍えるように冷え切った体は、いつの間にか和らぎと共に温かさを取り戻して第一部が終りました。第二部のメッセージ「チューニング・未知との遭遇」頭の中に浮かぶ色々な思いとお聞きし、先ほど第一部で見えたものは思いだったのだろうかと考えていました。あまりにもリアルに起こったからです。ですが、そんなことを考えるよりも今の第二部に集中しようと切り替えました。不思議です。何もなく、見えるもの、感じるものすらまるでありません。体から湧き起る元気の素に満ち溢れるばかりです。頭の中で拵えたイメージが体感と重なると思いとなって創られていくと気づきました。常に自分で気づいていくチャンスを与えてくださっている先生のコンサートは、正に命のチューニングです。一つ一つ前に向かって乗り越え続けていく先にあるもの、目に見えない更なるステップアップの為に用意された今だからこそ、すべてやり切っていきます。それが新たな春につながるんですね。毎日が嬉しいです。ありがとうございます。