奇跡
本日の府中コンサート。いだきしん先生のパイプオルガン、音のシャワーで会場正面の壁面いっぱいに 星屑が散りばめられるようでした。正面の天井から繋がる大空へと 一気に無数の星が昇り それは眩しく、やがて自分の胸~腹の内と繋がり 胸光り腹光り、程なく光は胸から溢れこぼれ落ち、星屑が地面に広がっていきました。
その後のピアノの音色に夏の葉の音掏れを感じ、今日も万物を受け容れてくださったことに感謝します。美しい受容の音。時に水しぶきを上げ渦を巻き、終盤、やはりいらしてくださった 低音の神様の一音から肝臓を打ち胸奥へ浸透し、涙が止まりません。瞬間、先日の渋谷コンサートでのラスト蘇り ここは何処かと。そして 先生の、奇跡の左手から放たれる 低音の響きが…。右手はハープのよう、左手はチェロ音のような何とも言えない美しい音色に、同じ鍵盤でも今までと全く違う新しい世界が展開し、本当に驚き感涙しました。本日の一席に身を置かせていただけたことに、深謝いたします。ありがとうございます。
岩村ゆかり