土壌

いのちがつながり、今日まで自分が生き延びて来れた環境を心より感謝致しまして、朝を迎えさせていただいています。
京都事務所のいだき先生のピアノは美しい水面に天を映す鏡のように姿がうつり、いだき先生の御講義の流れと共に高麗さんからお聴きしてきた海の中でお話を聞かせて頂いている様でした。
ピアノの舞台では、展示くださってある、アフリカの大地で発見された人類のはじまりを知るルーシーの骨の写真が黄金色に輝いていき、ピアノの音に目覚めた、深いいのちは、今在るいのちの原点につながり、
土に還り土から生まれてくる生命の神秘を考えました。
脈々と繋がってきたいのちの流れは肥料をあげずとも育つ植物の神秘でもあり、
森で育まれてきた菌の世界が在る事も、
身体がわかり、変わる。自分の内にある臓器を目覚めさせて下さり、海に見えるピアノの柔らかい曲線や綺麗な音を出している構造の繊細さを見ました。いだき先生の遠くから届くお声を聴きながら一本の木が楽器に変わり音を奏でている姿に見惚れていました。同時に、完璧に創られたピアノに映る、歪んだ自分の身体や顔は、痛む部分の事に集中して考え、否定的に考えてしまい、頭や身体が硬直してフリーズして動けなくなる自分のパターンを気づかせていただく経験ともなり、表面的な捉え方と深いいのちの流れがある美しい場所を経験できる、高麗さん　いだき先生との出会いを考え直せました。自分にとっては表面的な仕事から本質につながる仕事、心模様軽トラブテイックの仕事をさせていただき、高麗さん　いだき先生の作品をお届けできることで美しい土壌は広がり深まる経験になっていることとなり、数字で現す豊かさは身を立てて行ける希望に変わっています。
寺社仏閣に参拝しますと、明治の廃仏毀釈が気になっていましたが、お地蔵様や路傍の石といだき先生からお聞きでき、自分が見てきた故郷の光景が現れ、報恩感謝と教えて下さってきた大切な気持ちの種を植え付けて頂いてありました。出会わせて頂いてきたいのちの声は高麗さん　いだき先生への救済を求めるいのちの声から感謝の声へと移り変わっていくことも経験させていただきまして、生まれてきた意味を実現できる時代への移行を次のいのちと共に歩ませていただけたらという今です。いのち生まれ育まれてきた土壌があり生かされてきた感謝と共にこれからの仕事に勤しみます。
まことにありがとうございます。

梅本佳代