吹き抜ける風
ここ1週間位、血圧がとても低くて体調がよくないなと感じる日が続いていました。昨夜のコンサートで改めて自分の体が、ちぐはぐだと気づきました。先生の音に追いつかなくて「どうしよう」と、もたもたするのです。更に急いで歩いてきたせいか、突然体が冷たくなったり、反応が激しく変わります。やがて、体が先生と共に調整され、本来の働きを取り戻しているのだと気づきました。やっと、手拍子をしながら体の感覚を取り戻したことが分かり、安堵しました。更に、全体と一つになって落ち着いたのは、最後のアンコールの時です。余計なものが抜けていました。外に出て歩いた瞬間、体の真ん中が軽くて軽くて、ここに何があったのかと笑ってしまいました。駅に向かって友だちとさっさと歩くスピードは、歩く意識すらなく滑るように足が運び、まったく同じ歩で素早く歩いていました。こんなに気持ちよく颯爽と歩けるなんて、初めて知りました。何もないって最高です。2人で歩きながら、とても幸せです。風が体を吹き抜けていきます。風は冷んやりと心地よく、このコンサートの音が世界中に伝わったと分かります。体の中心に覆い被さったものが突然なくなり、生きていくちからが湧き出る経験が同時に起こっていることを、風が伝えています。動けるちからをありがとうございます。何をも恐れず、動いていきます。