制約

三鷹芸術センター風のホールで聴くピアノが大好きですが、昨日はこれまでよりも倍音が一層響きわたっているように聞こえました。一音のピアノの倍音が高く上り続け、まるで川端康成の文章の表現のように、透明でキラキラした美しい響きでした。ありがとうございます。
この世の中にあるたくさんの制約は、上からみると輪ゴムのような制約の輪が溢れ、身動きがとれなくなっていると感じます。ふと上を見上げると、青空があるのに気づかない自分に気がつきます。
「あればあるで不自由で、なければないでかえって不安を感じないでしょうか」のメッセージに、あえて制約の中で様々な制約を更に作っていたのは、不安だったから、とわかりました。
解放と同時に涙が流れました。
第二部の新生命のメッセージは、お聞きするだけでもうれしく有り難いと感じました。こうやって美しいピアノに浸るだけで新たな命に変わっているかのようです。参加して良かったと安堵しました。大きな変化の中にいる私達ですが、コンサートはいのちの拠り所と感じます。すがることなく自律し、これからの人生を美しく生きると心新たにしました。心から感謝申し上げます。ありがとうございます。