先生のお話をよくわかりなさい

今日も｢死について」の講座にて、意識不明の人の心臓にコンタクトされたお話をお聞きする時、このような事が出来る御方にお会いしていることをよくわかりなさい、と内からともなく空間からともなく聞こえます。日本語でお話を伺えますので、お話はそのままお聞きできます。が、お話の内容は想像すらできないことであります。昨日お聞きした心臓が止まっても冷静な意識とは言葉では聞くことができても、その状態は想像もできないことであります。わかったつもりの意識となると、どんどん自分の生命を疎外していきます。真の意味で生命丸ごと先生のお話がわかる生命とならねば生きていけない時代が来たことを日々身をもって経験しています。先生のことがわかれば、真に人間とし生きていけること、人間とし生きることで根源的に世界を変え、平和を創れることがわかります。日本語でお聞きするが故に勝手に解釈したりわかったつもりになれるのだということがいかに愚かであるかを身に沁みます。自分のことさえも対象化している意識で先生のお話をそのままわかる訳がないのです。先生のことや先生のお話くださることがわからないと生きていけない時代が来るとはいだきをはじめた時からお聞きしてきましたが、いよいよ今がその時とよくわかります。

脳内出血で倒れた父は言語も話せなくなりました。必死で父の生命の声を聞き、私が代弁した時、父と一緒に泣きました。現れる現象は悲しいことでしたが、生命でわかり合えた時、これ以上の幸せはないと感じる程、幸せを感じました。また入院中の父の介護をする為に、父のベッドの下で夜を過ごし、ずっと介護をしていた母が病院の中で倒れてしまい、それからは、毎朝、私が病院に行き、朝食の介添えをしていた時、見た目は言葉も話せず、体も動かせない父が可愛そうでなりませんでしたが、いつも光に包まれ共に過ごした朝のひと時が幸せと感じていたのです。先生に出会い、人間とは何かを常に教えていただいてきたので、このような経験も悲しみに沈むことなく、元気に喜びさえも感じ、できましたことを今日のお話をおききしながら感謝に震えました。

アーレントさんの著書の中のほんの数行に書かれていたことを先生がお話くださり、私達も死についてわかる機会をいただけましたことに感謝します。全体社会の体制では死なないとの表現をお聞きした時、モスクワで感じる空気が思い出されました。空間にうごめく霊魂や過去を感じるエネルギーが身に痛く、苦しいのです。ソビエト時代の名残と感じてきましたが、死ねない社会とは人間の人生を生きられる社会ではないということは甚くわかるのです。NPOいのちで先生がなさっていることがいかに未来の人が生きる世界を創っているかがわかるにつれ、その活動の尊いことに感動します。いつも先生は私がデイーサービスを創ったとのお話をして下さいます。何もしていませんが、創る気持ちが生まれ、お金の用意、場所を決定し、内装工事やインテリアを考え、空間創りはさせていただきました。日本の未来の為とはっきりと見えたからです。今日の｢死について」をお聞きでき、真に日本の未来の為とよくわかりました。日本だけでなく人類の未来の為とわかります。ビデオ講演会ではお話させていただきました。大変深く生きる事、人間とは何か、死についてがわかる尊い講座でありました。掛けがいのない経験をさせていただき、深く感謝します。大きな覆いが解け、次のステップへと進めた体感でした。

新型コロナウイルスのニュースはよく読み、良く見ています。大変多くを学びます。その都度、どう生きるかを更に考え、何があっても元気に前向きに生きることを考えます。考える基本をいだき講座にて学ぶことができ、大変ありがたいことと感謝します。今は、些細なことと思えても見えたこと、感じたことは即行動しています。後手にはまわりたくありません。それこそ先駆け未来を創っていきたいです。

今日となりましたが、迎賓館にて午後2時から4時までコンサートを開催します。このままでは身動きできずに終わると見えた時、今日の迎賓館コンサートを開催することが見えました。全ての方と場を共にはできませんが、先生のはたらきは空間を通して共に出来ます。状況を変え、新しい動きを創ることが必要と考えます。皆様と共にコンサートを経験できますことを願います。場を超え、共に。。。ありがとうございます。