何事も真摯に向き合う
死についての講演をお聞きするのはかなり久しぶりで、深く考える機会となりました。
自殺は悪いかどうかという先生の言葉に良くないと感じてはいました。宗教観念による影響がゼロとは言いがたいと感じてはいますが、何よりも生きたくても生きられなかった人達の想いを考えると、生きていることの価値を粗末にしていいものかと感じての結論でした。
ハイデガーもショーペンハウアーも著書は読んでいないのですが、ハイデガーについては先生のお話によく出てくるので、その哲学を調べてはいました。
死に臨んである、
死に対面して存在すること。
背中合わせにある死について意識しないということは生についても曖昧になってしまうことなのだと解りました。戦時中に生きた人の詩が痛いほどに迫ってくるのはその生きる密度の違いなのだと感じました。
盛岡の豊かな地で過ごせたこと、高麗さんの講演会の柔らかな声に包まれて、最後まで密度の濃い時間を過ごすことが出来て幸せでした。
貴重な時をありがとうございました。