今ここ

三鷹、風のホールでのコンサートは私にとって存在論でした。渋谷でのコンサートの経験から続いていて、自分が今ここにあることが深まり、揺るぎないものになり、体中に力が満ちました。
先生の演奏をお聞きしている或る瞬間、先生の音は今ここにある、自分と共にいて下さっている、それは今に限ったことではなく、実は生きていることそのことが共にある・・と分かる瞬間がありました。そして心がとても満たされ、安らぎ、余計な力が抜けて、ただコンサートの一席に座っているだけで、これほど豊かであり幸せであることに感動しました。
そして第二部は、どこまでも愛・・でした。それは無条件の愛。誰をもそのまま受け容れて下さる愛です。神といっていいのか、宇宙の根元といっていいのか、魂の親といっていいのか・・・名をつけようもない偉大な存在の愛の懐に素直にいだかれました。今までに無い、内面のとても奥深いところで、愛を経験させて頂いた実感があります。今ここにあるということは、もっともっと奥深くて、宇宙よりも広くて、計り知れない宝庫であると予感します。人間ってなんて凄いんだろう、なんて神秘なんだろう。人間として生まれ生きていることを、限界をもうける無くどこまでも深めていきます。
先生の演奏は地球だけでなく全宇宙に通じるもの、そして愛は全宇宙に共通で、たとえ宇宙人とでも先生の演奏を通して分かり合えると感じました。
力に満ち、安らぎ、満たされた心となり、温かくてどこまでも広い大宇宙の懐にいだかれるコンサートをまことに有り難うございました。