人と生きる生命
三鷹でのコンサートを有難うございます。
明晰なメッセージをお聴きし、分かった事は手放し新たに試みていく気持ちが生まれ、コンサートは始まりました。
いつも想像もつかない世界を知らずにいることだけは申し訳ない気持ちでいます。仕事などで人に会い続けることで、自分の知る事のなかった現代社会の厳しさや生きることの辛さが身を以って分かり、そしてコンサートにて抜け出せることに感謝まで滲みます。監視資本主義社会についてお聞きしてから自覚が始まり、作られた感覚や頭、体の違和感は取れていきながら、社会に生きることそのものの辛さが浮き彫りとなっていました。
低音が何度も何度も何度も届き生命の内の奥深くへと旅をしている体感でした。同じ場所にいても目に見えるものまで変わり、心の在り方もがらりと変わり、表面で生きるよりない社会はこんなにも辛いのだと普通であることの危機を実感します。何処かで身を固めたらそれは辛いどころでは無いと云うことを知り肝に銘じました。普通がこんな状態であるから標準化から抜け出し秀でて輝いて行かなければいけないのだと分かるのです。
生命の奥深くへと辿り、辿り着いた最も柔らかいところにある自分を知り、涙が止まらずに溢れ続けました。最も柔らかな自分を知る度に涙が溢れる人生です。この社会で生きるには余りにも弱いように思える何の覆いもないそのままの気持ちに戸惑うのです。こんな私であっても愛はいつも側にいてくださることに涙し、留まることなく毎瞬新たになる生命のままに自分を知り続け生きていくことを教えられます。
最も柔らかいところにある自分を知り、大きな存在と共にあり畏れを知る自分を知ります。
世界を変えるほどの愛の大きさや純粋なままの気持ちが在り続ければそれが世界に伝わると聴こえるようでした。
街では殆どの生命が独りぼっちと見え、人と生きる生命がないこともまた危機なのだと知りました。何の為に生まれて生きているのか、尊い人がいてこそ自分を知り、自分を知り続けていけます。
何かがおかしいと気付ける一言、一音に感謝します。いつも救われていると今日ほど気付けたことはありません。全く等しく同じ大きさで音や人が自分の中に在るこれ以上なくフィットした体感がこの世の奇跡であり要であることがわかりました。有難うございます。
