KEIKO KOMA Webサロン

一音のすごさ


昨夜のコンサートは会社を慌てて飛び出し、東府中に向かう電車の中で第一部をお聴きしました。携帯電話から流れる先生の音を目を閉じお聴きしていると、怒りでも空しさでも、悲しみでもない虚の世界に自分がいました。先生の音がありながら、音のない世界に同時にいるのです。第一部のメッセージは何かと思いながら、第二部に会場に到着しました。「言葉ではあらわせない愛」演奏が進むにつれ、自分は一体どこにいたのか、どこに行っていたのかと考えていました。今までの世界とは全く異なる世界の中に身を置き、夢心地にうつらうつらしていたのだと思います。突然ある音で、たった一音で「切れた」のです。瞬間「切れた」と、はっきりと目が開きました。今、ここにいる世界が、全空間に広がりました。何が起こったのか分からないまま、夢中で拍手をしていました。夜空を見上げれば、丸いお月様が冴えた光を放ち、空間を照らしてくれていました。その光の中を歩きながら、先生の表す世界のまま、この世で生きることを考え始めました。家に帰り、高麗さんの書込みにて第一部のメッセージを知りました。「虚」に気づかせて頂いたと分かりました。あのピアノの一音が蘇ります。ありがとうございます。

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