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一国民としてはたらく精神


九州に再び大きな災害がやってきました。常に命がかかり、日々の暮らしが破壊されることはしっかりと見据えながらも、現象の奥底にある不思議な流れを感じてきました。実際に小さな村に10数年居を構え、村民と共に創る共同体空間から発信するメディアを運営しているからこそわかる現実と、かつてそのど真ん中にいたマスコミ世界の多くのプロたちが相変わらず表層的な現象のみを追いかけ発信する繰り返し情報との乖離にこれまで以上の違和感を感じます。その中で不思議な流れとは共同体の力が自然と村の中に広がっていたことが様々な災害現場で感じられたことと、その力が多くの仲間たちの集まる旗印になってきていることです。

現代の中山間地の共同体は過去の村落共同体とは違い、移住者、Uターン、Jターン者、そこで仕事やボランティア活動、地域活動をするために出入りする人々、国が「関係人口」と呼称する様々な実践者が身近にいることです。私が地域おこしを国創りの基礎を身につけるために関わることにしたのは、黒澤明監督の名作「七人の侍」を10数回見たある時に閃いた光景です。あの「七人の侍」は現代の「関係人口」です。侍たちは職を解かれた素浪人ばかりで、腹をすかせていたから にぎりめしに釣られて盗賊と戦おうとする小ちゃな集落に「移住」します。

その七人の侍の真ん中にドーンと存在した三船敏郎演じる大男の菊千代は本当は農民であることを隠し、いっぱしの侍として振る舞いますが、徐々にその振る舞い方から素性がバレていくと共に侍と農民の異文化のぶつかり合いの中で全員をまとめていく役割を果たします。社会学でいう「境界人」で、俳優の力が大きく「存在を如実に表して」いました。多くの犠牲を出したものの盗賊たちに勝利した農民たちは歓喜しながら田植え唄を村中に響かせながら新苗を共同で植えていきます。映画のラストは4人の同志を亡くし、再び居場所を無くし悲哀に満ちた侍たちの去っていく姿で終わります・・・。


さて、現代の「七人の侍」は?と問うてきました。農民と共に知恵を出し続けて、内外の住民が幸せに生きられる共同体、フィールドを創造する仕事を創っていく一匹狼的な人たちのチームをモデル化してきました。そしていつかこの世の最強のリーダーをお迎えできれば、もしくは繋がる世界を構築できたら村や町、市や都道府県を一気にネットワークするある時が・・。行商から新たな村創りに向かわれている高麗さんのコミュニティとは違う動き方ですが、既存の自治体から向かっていきながら自然と融合するDX時代の可能性を感じています。

「一国民として」常に いのちを生かす生き方とそのフィールド、環境を創ることが最優先であることを いだきしん先生から繰り返し繰り返し学びます。私がある時から構想していた一つに、いだきしん先生が狛江の応用コースで仰った国の金を動かす基礎の基礎のところですが、先生が創られた老人ホーム、特別養護老人ホームが果たされた役割と国の役割の区別と連携のお話はずっと目指してきた自治体予算の新しい使い方と自治体に本当に必要な事業展開の提案と実践への最高の道標です。

大宇宙の神秘やミトコンドリアの原子細胞のミクロの世界までを「いのち」でわかっておられる いだきしん先生がピアノを弾くことで伝え続けてくださっている「愛」。生きてるままにわかること。愛が全ての問いの答えになると明確にお聞きし、先生の正確な表現をお聞きすることで自分にも真にわかっていける「いだき」の自律への道程、そして一人一人が天生を表し、この地上で資質を生かしてミッションに取り組む新しい時代の到来に心より感謝致します。

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