どの一瞬も油断大敵

すでに始まっている集中修行に向かう態勢は、生活全般を見直しながら昨年春ころから整えてきました。このような動きをわかっていたというよりも何か大きなターニングポイントがあることを当時の先生のお話から感じ取り、一昨年頃から準備してきました。しかし、はじまってから何があるかわからない中での集中修行です。九州は５年ほど前から地震、大雨による被害が相次いでおり、わたし自身も熊本地震、福岡での九州北部豪雨と２度の被災経験があります。特に今年は平年より20日から１ヶ月も早い梅雨入りで、見事に集中修行と時期が重なり、いつもながら行く手は予断を許さない厳しい状況ではあります。

「今までと違う経験の機会を逃さないことが雌雄を決する」との先生のメッセージは大変重く受けとめますし、常に先へ先へと導いていただける先生からの鍛錬は最も素直に実行されてきた高麗さんが圧倒的に効果を出されてきて実証されています。高麗さんもまた、先手先手のアドバイスをビデオ講演会等を通して伝えてくださっています。毎日ありがとうございます。
「斉一性」とは社会心理学の用語ということで、個人というよりは集団で起こる状況で発生するとのことですので、やはり一人一人の生まれや育ち、環境、資質が全く違うことを前提に個の判断、決断がとても大事なところにあると感じます。東北の語る会で表現させていただいた「ピアノ言語(原語？)が未だにわからない」ということも、どこか違う表現になってると感じ、最も本質的なこのことを他者と比較することはやめました。

「運命は一瞬の油断で見逃す」とのことは、まさに他者との比較という余計なことがその油断に繋がるとも見えます。また、コンサートや講座がない日こそ油断大敵と感じます。コンサート、講座がなくても自分の暮らしは常にあり、常にそこでは色々なことが起こっています。しかし、地域や世界で毎日のように更新される問題や課題は普遍性がないことが限界とも教えていただき、自らの創造性によって普遍性に至る活動を起こせるかどうかが問われます。「過去から自由になっている内面、心の豊かさ」を先生のメッセージとコンサートを通して集中して経験できる今に感謝致します。
いつもありがとうございます。