ときめき

今朝から降り続いた大振りの雨があがると熱のあった大気が洗われてたいへん爽やかな風が吹き、山々が姿をあらわし瑞々しい緑が見え、清々しい午後になりました。外へ出ると大空一面にドラマチックな雲が広がっていて、まさにマーブリングの模様で、比叡山でのマーブリングではどのような模様が写しだされたのでしょうか…と心馳せました。いだきしん先生に出会えたことで生きる枠が外れ、感じなかったことを感じられるようになったり、できなかったことができるようになっていることが、まるで音も立てずに静かに変化していて、あるときハッと気がついて認識するので申し訳なく、またありがたい気持ちでいっぱいになります。そして高麗さんの即興詩に触れ続けられることで生きたことばの力に魅せられ、もっと深めたい気持ちが生まれます。先日デカメロンの長文の目次を一つずつ読んでいる時に、以前の講座で先生から言っていただいた源氏物語のある章が読みたくなり、当時はよく分からなかったことが今はなるほど…と合点がいき読み進められ受けとめられました。元の日本語はまったく異なる言語に見えるので現代語訳で理解しましたが、だんだんと現在の日本語での自分の表現は無機質に感じられ古典の日本語に惹かれています。ただ、香りというのはこれまでまったく意識しなかった領域です。なんだか気後れもしますが新たな扉を開けたい希望もわいています。ヨーロッパでは調香師という職業は格式高く香りの文化があります。人間の美しさからかおる香りに誰もが目覚めたらすてきだなぁと夢見ます。今後の展開にときめきを感じます。いつもありがとうございます。