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すぐに言う!


学校で授業していて、生徒の質問や意見があまりにも少ないことがとても気になった。前にも書いたが、学期の初めに、「今の気持ちを一言メモしてください。」と言ったのに、素直に、「友達に会えたのは良かったが、勉強うんざり!」とか、「二学期は頑張るぞ!」とか、書く子が少なかった。気持ちをメモすれば、人に伝えれば、ずいぶん楽にもなるし、先が見えてくるのに。今日も、授業していると、熱心に聞いていて、頷いたり笑ったりと、いい感じなのだが、質問も意見も出ない。「アクティブ・ラーニング」にほど遠い。
その場で、すぐに発言する、ことの大切さを、わたしは、ロジャーズの「エンカウンター・グループ」で学び、「いだき」講座で実践してきた。質問したは良いが、何を言いたいのか、反問されると、しどろもどろになってしまうことが多いが、それでいいのだと確信している。言葉にしないと分からないことが多すぎるし、言ってから気づくことも多い。
たとえば、書道の作品展などで、「ご自由に感じたことを述べてください。」と言われてもなかなか発言しない人が多い。素人の自分等が下手なことは言えないと思うからであろうか。「上手ですな!」とかなんとか適当なことしか言わない。相手を傷つけてはいけないという配慮もあるのだろう。「ちょっと得意になって書いてませんか。」とか、「あまりにも忠実に師の手をまねていて、おもしろくないなあ」とか、なかなか言わない。
どうしたら、素直にすぐに発言できるのだろうか。関西の講座は、声が多い、と青森の女性が感心していたが、そんな地域性もあるのだろうか。すぐに発言することは、自分の為にもいいし、その場の雰囲気を高めることにもつながると考えている。

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