KEIKO KOMA Webサロン

いのちのうた


毎週、骨折した手首のリハビリに通院しています。理学療法士さんのもとで、自分の体と向かい合う40分間は大事な時間です。初回の日、動きの訓練以上に手首の傷跡と引きつれた肉を見た時、暗澹たる思いに俯いてしまいました。この傷跡を見る度に、あの時を思い出すのかと考えただけで涙が出ます。今まで覆われて見えなかった傷だけにショックだったからです。「後遺症が残らないように、私たちも全力を尽くします。」涙ぐむ私に、そう声をかけて下さった担当女性に、深々と頭を下げました。ところが2回目は、その方と予定が合わず別の男性でした。リハビリの途中で気になったのは、意味もなく振り返り周りを気にするかのような素振りでした。思わず私も、彼と同じ方向を見てしまいましたが、何もありませんでした。たまたまかと思いましたが、3回目のときも同じことを行う彼を見て、集中していないのだと分かりました。心ここにあらずの状態で、然も時間を短く切り上げる彼に、私のリハビリで腕を触られるのは耐えられません。はっきりと電話で理由を話し、担当者を変更してもらいました。次の女性は、開口一番に私に詫びました。そして、きびきびとマッサージを始めました。私の質問に対しても的確に分かりやすく答えて下さるので、納得すると同時に安心してお任せできます。同じ内容の質問をしても先週とは雲泥の差です。たくさんの患者さんを見てリハビリを行っているからこその、言葉の重みがあります。プロとして、相手の気持ちに寄り添えるかは正に人間性が問われます。40分という時間以上のものを頂きました。たった数分で信頼関係を築けるか、前回のアントレでの先生の言葉を思い出しました。自分はまだまだだと気づきました。改めてやり直します。

ライブ配信をお聴きしながら、渋谷に向かいました。途中からお聴きしたメッセージ「いのちの恵、いのちが恵」との高麗さんの声が心に深く響きます。先生のピアノは何もない、何もなくなる経験です。光が全身を通り抜け、更に光が通っていきます。澄み切った、透明人間の様な感覚です。第二部「愛の恵」でのメッセージ「悲しいです」との言葉に、涙がこみ上げてきます。いのちの声を聴いたかのように、泣きたい衝動に突き動かされました。先生のピアノと共に、いのちが生まれる前の遥か彼方の時に辿り着きました。時間というものがないので、何をどう辿ったのか分かりませんが、今も見える光景があります。アンコールが終ると同時に「いのちのうた」と、言葉が出ました。今も胸がドキドキしています。

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京都八坂にて
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東京「高麗屋」ランチ