KEIKO KOMA Webサロン

いだき講座


私はいだき講座を受けました。
二十歳の時です。親からの勧めでイラン・ペルセポリスでコンサートがあることを聞き、何度も何度も聞く耳を持たない私に愛想をつかす事なく、ことあるごとにイランでコンサートがあることを聞いていたような記憶があります。あまりにしつこく、うるさかったので初めてスケジュールを確認すると、何と大学の学祭の振替休日と重なり、スケジュールを見ながら、なぜか可能性を感じて行く気持ちになったのです。それまでイランと聞くとテレビのニュースで知っているだけで印象としては紛争のイメージよりありませんでした。それでもなぜか、行くという気持ちは変わらず、何かあったらそれまでだと、それよりも行きたい気持ちで参加したのでした。日本からツアーの人がたくさん参加していた海外コンサートツアーで私はコンサートをしているいだきしんさん、主催している高麗恵子さんがどんな方なのか、何をしているのか初めて知りました。ツアーで知り合う人達が色々な経験を話してくれて、とても楽しかったのを覚えています。とても印象に残り、今でも覚えている風景、景色があります。イスファハーンのイマーム広場でのことです。いだき講座を受講した女の人と二人で話しているとき、講座やサロンのことを話してくださり、そんなに楽しいところがあるんだと聞いていました。色々な話をたくさんしてくれましたが、一番心に残っているのは言葉の話です。詳しく正確な内容は覚えていませんが、こんなに命を大切にして、言葉を大切に使っている人がいるのか、考えている人がいるのかと感動して、自分はなんて愚かなんだろうと深い感動に包まれて涙が止まらなくなり、私もちゃんと言葉を使おうと決めたことを思い出します。当時、イランに行く少し前に知り合った大人の人に自分を問われる時があり、自分のことを何もわからない自分を初めて自覚しました。その人に言われることは図星ばかりで悔しくて、でも自分ではなぜそうなのか、自分はどうしたいのか、自分は何なのかまるでわからず、初めてベクトルが外ではなく自分に向かい、自分のことを考え始めました。考えはじめたと言っても、考えることが初めてなので、そもそも考えるということがわからないことにつまずき、考えるということと自分をわかることに必死になり、色々な本を読んだりして手がかりを見つけようとしましたが、読んでも読んでも考えらるようにはならず、考える状態はわかりませんでした。日本語なので文は読めるし、意味もわかるのに、実行しようとしてもできなくて、考えるということがわからないこと、考えることができないことがわかるだけで、自分のことをわかることはとても遠く、永遠に手が届かないところでぐるぐると回っているようでした。そんな時にイランで初めていだき講座のことを知り、自分をわかっていける講座なこと、お母さんの胎内に発生した瞬間の光を取り戻して生きていけることに、これだ!と感動した瞬間が蘇ります。高麗さんがいだき講座2日目で調べてくださった生命に負担となっている親や先祖から受け継がれた生き方は本当にそのままで、そういう状態が生命や身体に負担となっているのだと初めて知りました。いだき講座を受けて大変化した人の話はよく聞きますが、私自身はそんなに劇的な変化は認識できず、体感もよくわかりませんでした。でもはっきり受講前と受講後の変化を経験した時の衝撃は忘れられないです。当時、心に残っていた言葉が「体を感じてください」という言葉でした。講座の後のコンサートのご案内で高麗さんからお聞きしたのだと思いますが、それがずっと心にありました。普段の暮らしの中では聞かない言葉で、体を感じるって何だろうという疑問から始まりました。体を感じるって一体何なのか、体を感じることがあるのか、とても不思議でした。無意識のうちに自分の中のテーマのようにしてあり、いつもふとした時に思い出しては何だろうと考えていました。いだき講座を受ける前はいつもコンサートで寝ていて、よくわからないでいました。いだき講座の3日間を終えて初めてのコンサートが当時六本木にあったラフォーレで開催された連続の高句麗伝説でした。衝撃の経験でした。体を感じるなんてもんじゃない経験が起こり、嗚咽と震えが止まらず、自制もできない体の変化が表現と共に起こり続けるのです。体からあるものが抜けていった経路と抜けて行く衝撃の凄さにとんでもないことが起こったことだけわかりました。休憩の時、初めて体で感じるということがわかったのが嬉しくて高麗さんに報告しに走っていました。スタートが自分のことが全くわからない状態なので、受講してからもわからない自分に向き合う日々で、わかりたくて先生と高麗さんに会いに行っていました。受講してからは自分のことだけでなく、生命が綺麗になったから人のことが身体に入ってくるようになり、苦しくてたまらず、大学に行くバスの中で人が話していることが身体の中に入ってきたり、自分と人の境がなくなり、自分の中に何人もの人がいて、どれが自分なのか、わからなくて混乱するという初めてのことが起こっていました。当時は生命が綺麗になって人の状態が入ってくるなど考えもしなかったので、何で私はこんなに頭がおかしいのだろうと、何とか自分をわかるようになりたいとより必死にノートに向かっていました。先生と高麗さんに会っている時だけ息が吸えて、呼吸ができるけど、それ以外は苦しくてたまらず、必死でした。自分のことがわかり、人のことがわかり表現できればここまで苦しくなかったんだろうと思いますが私は自分のことがわからず、表現もできなかったので苦しいばかりで、自分をわかることがここを抜けて行く道でした。当時はそんなことを考える余裕もなく、必死でしたが先生は面談の時にやり続けなさいと言ってくださり、今も書いてるけど、、と思った瞬間、先生は全部わかってるんだと驚きました。ノートに書き続け、先生と高麗さんに会い続け、先生と高麗さんは講座やコンサートでいつも空間と人の命を綺麗にしてくださり、それがリンクしていき、自分のことがわかるようになってきたり、表現できるようになっていくプロセスを進んでいました。いだき講座を受けて、初めて人に自分の気持ちをはっきり伝えたのは同級生の友達でした。気の強い女の子で私はいつも話を聞いてる側ではっきりものを言えなかったので、私からの言葉はとても驚き、衝撃だったと思います。成人式に一緒に参加する予定でしたが、コンサートがあることを知って、コンサートに行くことを決めていたので、成人式に行けなくなったことを伝えたのです。電話するときは怖くて怖くて身が震えましたが、おどおどしながらもはっきり伝え、謝りました。案の定すごい勢いで怒っていましたが不思議ととても冷静でちゃんと友達の言葉を聞き、そのまま気持ちを言葉に表し、ちゃんと考えているから事前に連絡したんだよと言うとぐうの音も出なくなり、ガチャン!と電話が切れました。解放感と自分がちゃんと言えたことに驚き、自分じゃないような不思議な気持ちになり、伝わったこともとても嬉しかったです。母が買ってくれた振袖は成人式ではなく、高句麗伝説に着ていき素晴らしい成人の日を迎えられたのだと今気がつきました。今日高麗さんのいだきについての講演会に参加して、すごい講座を受けたのだと衝撃を受けました。自分の変化、流れを言葉にしたくて書き始めるとウェブサロンに投稿したくなりました。高麗さんが講演会でお話されているように私も自分の経験、生き方をちゃんと言葉で表現し、伝えていけるようになりたいと新しい気持ちが生まれています。わからないことも罪なのだと今日は感じ、わかるように取り組んでいくことが人間であり、生命を活かすことと学びます。

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