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「教え方がメチャ上手」


昼休み、学校の自動販売機でアイスを買っていたら、やってきた生徒たちに声を掛けられた。

「先生、いつからおるん?」わたしの知らない生徒たちだ。

「今年からだよ。」

「ふうん、何を教えているの?」

「国語だが……。」すると仲間の一人が「言語文化だよ。」とかれに教えてやっていた。わたしは、構わずその場を離れるが、背中にかれらの声が聞こえてきた

「ヤマピーが言っていたが、なんでもとても教え方がメチャうまいそうだよ。」

 

だんだんに「学校」に受け入れられていることは肌で感じていたが、その声で、確信と自信を得た。全く「国語」はできないくせに、妙にわたしが気にいたらしく、わざわざスクールバスから降りて来て、「先生のこと好き!」と言いに来た女生徒もいた。厳しく叱責したり、口やかましく注意したりすることが苦手なわたしは、いつも専任の先生から授業運営に危惧を心配されているようで、ときどき教室を見回りくる人もいる。しかし、わたしは、いろんなことを話し、できるだけ関心を持たせようと、一生懸命やるしかない。そして、どんなことでも、生徒からの声が出ることを歓迎し、それを拾いながら、授業を進める。机間巡視と発言を促し、みんなに朗読をさせ、提出物を頻繁に課する。だから、どうしても「やかましい」教室運営になる。もっと厳しくやらねばと思うが、寝てしまったり、こっそり別勉強したり、余計なことをしている生徒に注意する余裕を持たないのだ。それでも、「文法、おかげで分かるようになりました。」と言ってくる生徒を支えにしながら。

だから聞こえてきた生徒の声は、自慢したいのでなく、生徒の承認を得たようで、うれしかったのだ。わが流儀でやっていこうと思う。(2023.6.21.)

 

夏至の街角で、その猥雑さを浄化するようなアジサイの花!

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