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「世界を作り替えるために」


高校2年生の現代文の教科書は、小林康夫という哲学者の「世界を作り替えるために」とい短い文章から始まる。だれもが抱える「不安」や「孤独感」や「世間とのズレ」こそが、学ぶことの根拠であり、未来を拓く「種」に他ならないと説く。なぜ学ばなければならないか、なぜ「考える」ことが重要なのか、の「問い掛け」こそが重要だと思っているので、丁寧に読み取らせたいと思っている。

で、「今何が一番不安なのか。」「どんな違和感を抱えているのか。」と、まずは問い掛けてみる。生徒たちがやっと、「勉強がちっとも面白くない。」「大学に進学できるかどうかが、一番の心配。」「理系看護学専攻に居て、いいのだろうか。」などと言い出す。わたしは、その不安やズレとまずは正対すること、「孤独」を肯定的にとらえ直してみること、そういう発想の展開ができることが「学び」なのだと応答する。そして、「自分ではどうしようもない宿命的なズレ」と筆者は言うが、運命や宿命も変えることもできるかも、と付け加えた。もちろん「いだき」のことが頭にあるのだが、いいかげんな方法論に取られたり、気持ちの持ち様的に安易に取られるのも嫌だから、「なに美しい花を見て感動し、美味しものを食べて喜び合う感覚を大事することがその第一歩」と言い添えておく。生徒たちの心配や不安を解消してやりたいものだ。

 

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府中の森芸術劇場どりーむホールにて-2
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