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「フラッシュバック」って、なに?


「実は、私たちには、父親が違う姉がいて、その人も自殺未遂をし、その後も自殺願望が続き、数年前に自殺してしまっているんです。」「そのことがフラッシュバックして、とても苦痛なんです。」
妹が自殺未遂で、大きな困惑の中にいる双子の姉妹が、そう言うので、わたしは、なんと“不幸な家庭環境なのか”とあらためて驚き、心配を重ねるのだった。ただしかし、一点、「フラッシュバック」という言葉にひっかかった。それって、どう意味なのだろうか。これまたよくわからないが「トラウマ」と同じような意味合いで、過去の悪い経験が尾を引いていて、必要以上に衝撃が強いということなのだろうか。 辞書には、下記のごとし。
フラッシュバック:①映画などで、非常に短い場面転換をし、緊張感を強める手法。
②薬物依存から脱した後も、幻覚・幻聴が現れる現象。
トラウマ:精神的外傷。後遺症として残るような心理的なショックや体験
要するに、彼女たちは、非常な衝撃と困惑の中にいるのだと言いたいだけなんだろうが、わたしは、そんなふうに出来合いの言葉で、自分の気持ちを語るべきではないのではないかと思ったのだ。ことと次第を軽視せよ、というのではなく、ことと次第をもう少しきめ細かく語り分ける必要がるのではないか、ということ。姉が自殺を選んだ昔の事情は、彼女たちは、(子どもだったので)正確にわかっていないはずだし、あまり仲良くなかった妹の自殺未遂も、自分たちが非難されるようなことではなかろうし、さりとて、放っておけない事件であろうから、ここは、出来合いの言葉で、一緒くたにするのはどうかということ。もちろん、そうとしか言えない彼女たちを非難する気持ちは毛頭ないが……。
ただ、彼女たちは、ほんとうに「フラッシュバック」を体験し、幻覚の中にいるのだろうか、また、深い傷を受けてしまったのだろうか、とさえ思うのだ。冷たい言い方だが、「不幸」を演出して生きているだけではなかろうかとも思う。だが、不幸の言葉や否定的感情をあらわにするほど、逆にそうなってしまうということもあろう。「言葉」ひとつで立ち直ることもできるのだ。だから、言葉尻をとらえたくなったのだ。
最近は、「発達障害」とか、「学習障害」とかという言葉をよく聞くし、そのことで相談に来る人も多い。しかし、わたしには、それらの言葉の定義を知らない。だから、言葉のことを学ぼうとしない大人たちみんな(わたしも含めて)「学習障害」ではないかと苦笑するばかりである。便利な言葉は、かえってほんとうを伝えないから要注意だ。(21.12.05.)

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