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Rofute finding


Route finding

「道を見つけること」――これが山歩きの基本である。「道を問う」よりも、自力で道を見つけていく能力。それがまだわたしにはあった!

東六甲の南側にいくつかの支尾根が走っているが、その一つ、「とかが尾」の尾根筋を歩き、昨日は難儀し、かつ自信回復をした。ほとんど人が入らないコースで、「藪漕ぎ」の連続、すぐに道が熊笹に消えてしまい、どうも違う方向へ下ってしまうこと度々。何回も登り返し、引き返し、やっと赤いテープのあるルートに戻る。とかが尾山(710m)も小天狗山(557m)も、やっと見つけると言った塩梅で、ほんとうにそこなのか確信がない。地図と目視だけを頼りに、わりと危険な急坂を辿っていく。(磁石は、低山で道が幾筋もあるようなところでは役に立たない。)2時間ほどの格闘で、無事仁川源流の沢に降り立つが、思わぬ冒険の山行だった。それにしても、目印の赤テープに沿って下って行っても、どうもこれは違う、という感覚が働き、めんどうくさいが引き返し、真っ当なルートにいたる、その修復能力にわれながら感心する。これさえあれば、どんな難儀も苦境も越えて生きていけそうな気がする。

仁川源流に出てからも、なかなかの難路が続くが、意外に足は軽く、疲れも感じずに仁川駅まで行く。6時間弱の山歩きだった。帰宅したら、不安で不安で勉強が身につかない浪人生から嘆きの電話がある。ここのところ毎日だ。かれの声を聞いていると、こっちまで不安に感化される。かれの百倍くらいの不安はあるが、昨夜は、「人に頼らず、自分で何らかの行動を起こし、あるいは書き出すことによって、別の視点を見つけ出せ!」と言ってやる。多分、かれはそれができないのだろうが、わたしは、「書く」「歩く」「見つける」を繰り返している。

(1.23.)

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熱情第四弾