NPOいのち生活サポート部隊

昨日になりますが、NPOいのち生活サポート部隊のお仕事で、お掃除に伺わせていただいている今年90歳になられる方の付き添いで眼科へいきました。電車に乗って45分ぐらいの所にある眼科です。家のなかで、電気の紐のスイッチの場所を見つけられず何度も空中を手探りしておられたので聞いてみると、眼科には通っていて、いつも変わりないと言われているとおききしましたが、あれっ？とおもい別の眼科にいってみたらよいかなと、離れてくらすご家族とも話して、おばあちゃん自身はどうしたいかおききすると、新しい病院へ行ってみたいとご自身で決められて、一緒にいくことになりました。一歩外にでて一緒にあるくと、駅までの道のなにもかもが、私にとって違う景色になりました。電車にのりこむ一歩、エレベーターにのる一歩、エスカレーターの位置、自動ドア、改札、座席、横断歩道の段差…気にかけてくれる人たちのあたたかさ、何も言わず素早く動いて下さる方々…。一人一人みんな体力も状況も違う、全ての人に、優しい街は…。気がついたら、おばあちゃんと手をつないで歩いていて、自分で決めたことにひたすら向かう冒険の一日のお供をさせていただきました。おばあちゃんと手をつないだとき、むかし愛育養護学校の遠足のボランティアで、子供と手をつないで、口笛だけでコミュニケーションした時と同じ気持ちになっていました。半日かかった検査がおわり、ちゃんと現実がわかり、次にどうするかもごご本人で決める事ができました。おおきな空間がみんなにふりそそがれていることに感謝でいっぱいです。沢山のコンサート、講座をはじめてくださったこと、感謝しきれないです。ありがとうございます。