KEIKO KOMA Webサロン


いつものように、会社で夕方の締め時間までに、ひたすら計算をしていました。突然、前触れもなく「私は、この為にここにいるのか? 先生と出会ったのか?」と、突き上げるように内なる声が聴こえ、周りの光景が遠ざかりました。ほんの一瞬でしたが、眩暈として現れました。その後、コンサートで何が起こるのだろうと考えながら、三鷹に向かいました。第一部のメッセージに、緊張しながら耳を澄ましました。「存在を問われる」との言葉に、ドキリとしました。先生のピアノをお聴きしていると、「これ以上、入らないで」と叫びたくなる自分に驚きました。たくさんの杭を打ち、守っているのです。その杭が一本一本緩められ消えていくのが、はっきりと見えます。必死で守ろうとする私、恐怖です。何に対しての恐怖? 恐ろしい程の大きな渦に飲み込まれて、どこに向かっているのか、またしても恐怖の中で眩暈が起こり、これ以上耐えられないと感じた時、突然世界が開かれました。それでも、何かに怯えて周りを見回し、何かを恐れている自分。やがて何もなくなり、そのまま受け入れられる世界、ただ在る世界に、突き上げるようにこみ上げるものが身を震わせ、涙となります。第一部で愛を経験しました。

第二部の第一音が、光が貫くような体に広がる明るさが、「はじまり」を教えてくれました。神の国が創られる、はじまりです。神業のように光速で、見る見るうちにあっという間に広がり形どられる様は、精確に成し遂げるプロセスを見せて頂いているようです。場面変わり、降り注ぐ雨に濡れる紫紺色の美しい紫陽花。あらゆるものを吸収し、かなしみとなり天から降り注ぐ雨の滴が、身を貫きます。静寂なる世界に響く聖なる音が、よく学べと伝えています。あらゆるプロセスは、新しい国創りです。空間に舞い、飛翔する超人の力、ここまで美しく、具体的に示して頂きながら、私は何を成すのかと問うていました。この素晴らしいでは言い尽くせない経験を、何をもって表していくのか。自分の中にある要素と気づき、演奏が終わりました。存在を問われ、はじまりを迎えた二日目のコンサートです。ありがとうございます。

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ウラジオストク展示会場にて
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仙台高麗屋にて
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