KEIKO KOMA Webサロン

詩:こころ結ぼれて


こころ結ぼれて
どうやら緊急事態宣言はまだまだ解除されず、
学校もいつから始まるか分からないらしい。

ビルの壁面に、白と赤のハナミズキが光っている
新緑のケヤキの並木の向こうに、緑の山の起伏が見える
空は明るく、街も美しく、野草さえ語り掛けてくるようだ

これからのことで、心配で不安で、十分に悲しいのに、
4月の休日の、穏やかさと美しさに、まるで似合わないので
自分の中に二つの心を併せ持って、静かに歩いていく

まるで全体主義国家のような、人々の意識の中で
自分一人の心配を口にし、助けを求めにくくなっていく
自分一人の危惧を叫び、共感を求めにくくなっている

金がなくなっても、なに生きていけるし、支援もあろう
少々みっともなくても、だれかにエールを送ることもできよう
奇跡のようなことが起こることを、もっと信じてもいいかもしれない

躑躅の花の饒舌、路傍の日日草の青い寡黙
国道を走り去る車の反射、分離帯の植え込みの赤い花
ひとの世はそれでも続き、二つの心で生きていくしかなかろう

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今日は、野外ビデオ講演会
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三鷹市芸術文化センター風のホールにて
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NPO高麗 東北センターにて