原点
アンフィニの一席に座らせていただき いだきしん先生の御話を伺う時、御声を聴くなり泣けて泣けて仕方なく弱りました。世の中についても自分の身体についても、今 はっきり真実が判らないから不安になる。正に 日本中の人々の状態、自分を含め多くの人が巻き込まれている分厚い空気の元を教えていただき、緊張の糸が溶け出したようでした。
そしてロロ・メイ先生の、御自身が長患いの後 結核の診断が下された時、絶望する筈が何とも言い難く安堵した。その心境と、突然 人の身に起こる衝撃の経験とが同じところから来ていて、それはDaimonの存在に依る、という御話。いだきしん先生が 皆に衝撃の経験がなかったか?と問われた時、自分は 18年前の 親友の突然の自死が瞬時に甦り、動悸激しく胸 張り裂けそうになりました。あの時の自分は 正気を失う程の衝撃から、死の3日前まで親友と一緒に暮らしていた部屋へ 夜のうちに帰ることができなくなり、2か月以上 毎日 朝陽上るまで外の街を彷徨っていました。帰宅しソファに座っても 家の中に立っても 背中が無い感触は、常に崖の淵にいるようでした。その後、自分は先生に 正しくアンフィニの講座・ワークショップでお会いすることができ、全てを吐露し 先生のたった一言をきっかけに生命 再生することが叶ったのです。この時 背中が崖の淵にある感覚も消え、人生全てが変わりました。いだきしん先生より 後にハイデガーを学び、人の死によって ´ 存在 ´ 浮かび上がる 「存在と時間」 の核となる経験が自らに起きたのだと判り、ここにきて Daimonの存在を知り、昨夜は Daimonの訪れを全身で実感しました。いだきしん先生の語られる真実は、時を超え空間を超え 内面の宇宙の中心へと到達し、昨日の経験前後で自分はまた身体丸ごと変わり 今日を迎えています。刻々と変化する時、事態。本日も宜しくお願いいたします。真にありがとうございます。
岩村ゆかり