皆が生きていける道を作る

全身痛み、痛む体を庇い、動きがとれない状態でしたが、ふと先生にこれだけ制限、禁止がある状況では体も痛くなるとおっしゃっていただき、体で合点しました。体の痛みを忘れ、家中、お掃除をし、玄関も水洗いし、車も洗いました。車を洗っている時、三鷹の地に吹く風を感じた時、亡き父に一喝されたように感じました。こんな時に何もできないようでは、生きていてもしょうがない、と言われたように感じました。こんな時は人の役に立つことをするのだと。。。本当にそうだと頷き、動く気力が溢れてきます。気分すっきりと六本木に向かう道中、車で桜並木を通りました。たくさんの人生の思い出がある桜並木です。今年は、まるで見え方も感じ方も違います。過去を思い出す香りも空気もなく、未知なる世界へ向かう空間でした。美しく優しい桜の花に見入り、今年もこの桜道を通ることができて嬉しいです。

狛江での応用コースが、会場使用禁止となりました。昨夜の都知事の緊急記者会見を受け、今日はこの連絡から始まると覚悟をしていました。はじめは中止要請でしたが、予定通り開催するなら、感染防止の対応を徹して行って欲しいとのことでしたので、皆で打ち合わせをしている時に使用禁止の連絡が入りました。今後のコンサート開催にあたりましても、万全にと備えていますが、誰も保証できることではないので、毎日、考えることが多いです。が、どんな時も人間としどう生きるかよりありません。生き方を見直し、深めていく日々です。都知事の会見があった後は、東京のスーパーは買占めが始まっっていたと皆が話していました。私はこのような有様を見ると生きていることが嫌になる癖があるので、今は先手を打ち、何かをしていこうと考え、こんな時こそ「生命の農業」を活かし、雫石で先生のサウンドを聴いた美味しいお米や岩手県の受講生の方が作っておられる鮭の缶詰、青森の方が作っておられる納豆、サウンドを聴いたお野菜等々、体に良く、サウンドを聴いた体が輝く食べ物を販売させていただこうと考え、スタッフと一緒に準備しました。ちょうど、東北の沿岸の方から今が旬と聞く青のりやシラスを注文させていただく時、たくさん注文した方が良いとスタッフに答えました。後から聞けば、台風の被害で営業できずにいたそうですが、十日前に再開できたばかりで、私たちが注文させていただいたことを大変喜んでくださったと報告を受けました。「今のような時は皆が生きていける道を作る」と生命からの声を受け、毎日皆が生きていける道を作ることばかりを考えていましたので、このような巡りは嬉しいです。

今日は、マーブリングのマスクも届きました。ある時、お告げのようにマーブリングマスクが見え、京都に行った時にスタッフに作って欲しいと頼んできたのです。見た瞬間、ピカリと光りました。マスクが不足していると聞いています。私たちもお客様と接しますので、実際、マスクを用意する必要があり、注文しようとしていますが、いつもより高く、納期も遅れています。マスクがなくなり始めた頃、買占めという言葉をよく聞きました。私は花粉症なので、人様にご迷惑をかけない為に、顔を隠す必要がありマスクをしています。使い捨てでなく洗って使い内側だけ清潔なガーゼをつければたくさんのマスクは必要なく、マスクが必要な人に回ればいいと感じたのです。私はおしゃれマスクでいいと考え、作っていただきました。とても気に入り、これで万全です。先生の息子さんの克哲君はヨレヨレのマスクをしていたので、マスクをあげると申し上げたら、逆に、マスクを寄付してくださいました。皆の為にくださいました。ご自分は洗って使っていると聞きました。このような時に、人柄が現ると感じます。どんな時でも人間でありたいとこの度の事態では身にしみ感じます。皆で力を合わせ、皆が生きていける道を作る時と身にしみます。

そんな中で生命が切望していた三月十九日の迎賓館コンサートを聴く会にて先生のピアノを聴くことができ、生命助かりました。ご参加された方は皆様、大変助かったと喜び、感謝くださいました。私も頭が丸ごと変わった体感です。余計な覆いがとれ、一皮剥けたようです。宇宙とひとつである生命を感じます。コンサートで生き返る経験ができるとは、先生の表現故と心から感謝します。ある会の長が不要不急の外出自粛の表現に触れ、文化は緊急事態時に不要であるとは考えられないということを書かれておられましたが、緊急時だからこそ、生命感覚豊かに心豊かに生きることが必要と今日の聴く会にて生命拾いする経験からも人間とし何をしていくかを考える良い機会となり、今後のコンサート開催に向かうにあたり、ありがたく尊い機会となりました。皆様の喜び、輝く笑顔はマスクで覆われていても、生命エネルギーから伝わってきます。皆で元気に喜び合える経験は生きる力となります。大変ありがたく感謝します。ありがとうございます。