御言葉
東京での いだきしん先生・3日間の講座を経て、再び 現存在について伺った昨日、東北センター・存在論。人間が存在者から現存在へ移行する過程を具体的にお聴きし、胸深く感動することの連続でした。人が物に名前を付け規定し、それと同じように自分にも他者についても規定し、他者から規定され、本質とは全く違う何者かに認識され 自身もそう認識していく。そうして作られた 存在者から、見る意識で固められた 規定や認識 他 全ての覆いを取り払った時、残るのは只々 存在であり 現存在=存在になると。現存在は超越し続けている、との先生の御言葉に、絶えず上昇し進化し続ける動きを感じ、止まり観察する意識から出来上がった今までの世が 存在を封じ込めてきたこと、自分もそこに荷担してきたこと よく解りました。ビデオ講演会の後半に先生が話された、物理学に関して ハイデガーが某質問へ返された鋭い言葉の御話。観察して得たことは存在者に過ぎず、とハイデガーは物理学、アインシュタインの理論さえも同様に否定し、現存在には成り得ないと(間違えていたら申し訳ありません。収録をまた拝聴し正します)。ハイデガーを語る いだきしん先生の御言葉、声のエネルギーに圧倒され、浄化され、今も興奮覚めやらずです。まだまだ解っていないことばかりですが、継続し理解を深めていきます。東北での貴重な日々を 真にありがとうございます。
岩村ゆかり