「文学の香り」
文学の香りに満ちた モスクワ空港から始まる旅のお話を、今まで幾度も高麗さんから伺ってきました。この度の モスクワの地で数々の出会いと拠点を創られる動きは一層 特別であることを、魂顕れるたくさんの御写真、御言葉から感じ入っておりました。お伝えいただき、本当にありがとうございます。自分は 先生、高麗さんがロシアにいらっしゃる間中、住居を一新するための準備と作業を 連日ほぼ徹夜で行っていました。何人もの受講生仲間のご協力もいただき 感謝いっぱい、来年春の完成に向けてまだまだ作業中です。亡くなった身内が長く住んでいた住宅は、自分が生まれる前からの建物で愛着もあり、一新することを決める直前は 身内との想い出が溢れ、変化を前に 帰宅するや毎夜泣いてしまい 気がおかしくなりそうでした。ですが、いだきしん先生の講座での御話で一人一人が過ごす「住まい」の大切さについて伺い、高麗さんのビデオ講演会で ひたすら未来に向かい生きることの必然を痛感し、未来と過去との岐路に立ち 未来に生きる決断をしました。思い返せば 今に至る始まりは、この家の応接間に オリジナル マーブリングカーテンを掛けさせていただいた時からでした。作業する中 昨日まで 気分が塞ぎそうになる瞬間がありましたが、先生と高麗さんがお帰りになられた頃から 明らかに胸に光が灯る感覚がし、亡き身内が報われていくような出来事もあり 今は身が軽くなっています。何年か前の日本各地での NPO KOMAバザールに始まり、今年からは世界各地で KeikoKoma作品展開催がスタートし、新たな空間で新しい人間として生きる必然を 喜びと共に教えていただいてきました。そして自分だけでは想像も叶わなかった未来が、次々 現実となり展開していくこの時。動くまま進んでまいります。いだきしん先生、高麗さん、絶え間ない御教示、真にありがとうございます。
岩村ゆかり