霧に烟る迎賓館
人類の未来を創造するために、弾いている。いだきしん先生は、迎賓館のピアノの前で仰いました。人々の未来が良い方向に切り開かれていくのに何をすべきか、究極の研鑽をされた方の究極の御言葉。それは身体の奥に深く響き 眼の醒める体感でした。人間が活き活き生きられる、新しく次元の違う空間の創造。このことを伺った時、かつて高麗さんが話してくださった アルメニア人の言葉浮かび、全く新しい空間を創るより人類が生き延びられる術はないこと、今更ながら 改め身を以て知りました。短い時間ながら コンサート半ばでの先生の御話は、昨日も初めて伺う事柄多く 驚きの連続で、後半、迎賓館ごと鳴り轟くピアノの響きに 気が遠くなるほどでした。館から出た時の景色は霧に烟り、シェードのかかった中で 高麗さんの満面の笑顔輝き、世にも美しかったです。真にありがとうございます。
岩村ゆかり