生命の価値
当たり前のことですが一人一人の人間の生命はそれぞれ計り知れない価値があります。災害や事故によってかけがえない命があっけなくなくなってしまいます。過去には人の命を虫けらのようにしてしまう戦争や悲惨な歴史の上に今私は生きています。
助ける側で生きるということ。かつては阪神淡路大震災の時のように身体が先に動いていたこともありました。今、自分が障害手帳を持つようになって人に感謝する場面が多くなって、依存と自律ということを改めて考えます。介護の教科書で私も人前で講師として語る場面があるのです。自分が人に助けてもらいありがとうという言葉をいっぱい言いますし、心からありがとうと言う言葉の意味をかみしめることばかりです。
助ける側と助けられて感謝する、では寝たきりや高齢で何も役に立てない人は?教科書ではマザーテレサの言葉ができおり最大の悪は貧乏でも病気でもなく、自分は何の役にも立っていないと思い込むこと、そしてそれらの人に対する愛がないこと、と。介護する側と受ける側。
今私は大きな節目に立っています。いだきと出会って一歩ずつ歩んできましたが、いえ今まさにがけっぷちに立っているようです。自分の翼で大きく羽ばたく希望とその怖さと。今までと同じことはできないことだけがわかっています。
心よりありがとうございます。
西川 久美子